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魂消る、とはまさにこのことだろう。一般的にはものすごく驚いた、という状態を指すことが多いような気がするが、字面からすれば必ずしも程度を指すものではないのかもしれない。つまりは、精神が削がれるようなことも魂消るというのではないかということだ。


まあ、なぜこんなことを言ってるのかといったらやっぱり異形の存在に追われるのはそういうことである、ということだ。


道中で骨型の犬のおもちゃを発見。記憶を見返してみると、商店街っぽい場所で犬が吠えている場所に何かがいた模様。あと、犬はいなかったはず、というのが不穏な空気を醸し出している。まさか……とは思うもののこれはまだわからない。今後の探索に期待、といったところだ。


ようやく学校の門に到着。しかし正門らしき場所は当然閉まっており、奥には一瞬サイトでも出てきた謎の存在がちらりと見えた。すぐに奥の闇に溶け込んでいったが。

学校周辺の看板に、東側のフェンスのどこかが空いているとのこと。ただ、右側は行き止まりだったため、必然的に画面の左側が東、ということに。そう考えると海側が北ということになってしまい、位置関係的には少々疑問が残る。まあ、画面が必ずしも正確に方角を示しているわけでもないだろうから、些細なことかもしれないが。あと、探索中のバス停付近で三体の薄煙共に囲まれて無事死亡しました。幼女一人に三体がかりとか卑怯にもほどがあるだろ!

そういえば、今作は主人公の性別は最初の鏡のところで設定できるんだよな。キャラメイクができる関係でただそうなってるだけなのかわからないが、それも含めて主人公という存在が果たして確かな存在なのかが怪しくなってくる。

さて件の東側だが、入り口付近に前作にもいたシャカシャカうるさいのっぽがくたびれたサラリーマンよろしく陣取っていた。こいつはなかなかしつこいから後回しにしたのだが、今作は目を閉じて移動できるので大分対処が楽である。ただ、前作みたいな回避ポイントはまだ出てきてないため、そういう意味では見つかったら大変である。

奥に進んで、すぐ横にくぐり戸。しかし開いていないためショートカットなのだと思われる。そこからさらに進んで、ようやく穴が開いているところを発見した。そこから侵入して中へ。すぐ横にお地蔵さんがあるため、ようやく一息つく。見ると窓が開いており、そこから校舎内に入れそうだが背が足りないとのこと。倉庫で足場的なものを探してこないといけないらしい。

夜の学校、というだけで不気味なのだが、初代と違ってお化けはほとんど徘徊していないらしい。助かるは助かるのだが、それはそれで不気味さが漂う。唯一グラウンドのほうには羽虫がいたが、目を閉じるとすぐに持ち場に戻っていった。寄ってくるタイプはこれでなんとかなりそうだ。ただ、なにかその方向に落ちているためあとで虎穴には挑戦する必要があるだろうか。

プールにもお化けはほとんど見られず。ただ、端から倉庫らしき場所が見えたが、脚立らしきものとそこのシャッターがやたらとガタガタ鳴っていた。うわあ……これ絶対追い掛け回されるやつやん。そこへの道中で交換日記のメモらしきものを発見。それによると、この学校の七不思議にのっぽののっぺらぼうに殺されてしまう、というものがあるらしい。逃れるには、どこかへ逃げ込むしかない、と。

どこかってどこやねん、回避ポイントなぞなかったぞ。愚痴れるだけ愚痴って脚立をつかむ。ライトが使えないからいつも以上に不安が広がる。そして、どこかから聞こえるついてくるような足音。

主人公がついに不信がり、振り向く。


闇の中から、溶け出すようにそいつは現れた。


一見人のようで、よくみれば全く異なるそれはなんかうねうねして冒涜的神話に出てきそうな風体だった。とはいえ、悠長に観察している余裕はおそらく無い。慌てて走って逃げるも、スタミナの減りがやたらと早くなっているような気がする。とにかく距離を取ると、最初は何とか撒くことができた。まあしかし、脚立は置いてきてしまったため、このあとを考えると気が重くなる。気分転換にいったん帰ったものの、脚立はもとの場所に戻されていた。どうやら一気にやらねばならないらしい。幸い、一度出現した場所からは出てはこないらしい。さすがにそこまで鬼ではなかったか。にしても、ここまでの道中で他の奴らが居なかった理由が分かった。おそらく序盤に来るであろう場所が難易度高かったらそりゃまずいわな。前回までみたいに回避ポイントがあるならともかく。

しかし、繰り返すうちにどうにも逃げきれなくなってきた。破れかぶれで目を閉じるも、やつは明確にこちらをとらえて近寄って……消えた。

え? これでいいの? そう思ったがこちらは死なず、奴は消えている。ならば良しとするほかないだろう。アウトにされても困るし。

そうしてなんとか脚立を窓の下へ持ってくることができた。多分校舎の中に入っても追いかけっこは続くのだろう。げんなりはするが、まあ、そういうゲームだし。覚悟を決めて校舎の中へ。

少し進んで玄関へたどり着くと、黒ずんだ五円玉が落ちていた。単純に古いだけなのか、それとも何かがあった結果黒くなってしまったのか。単なる語呂合わせだが、五円はご縁と掛けることができる。かつては自分も賽銭の時には五円玉を放り投げていたが、由来はないうえに神社的にも旨味が少ないと聞いてからはそれなりの額を投げるようにしている。

それはともかく、そういう風にも見られる五円玉が汚れているというのは、ぞっとしない気分である。誰かが、やってはいけないことをやってしまったのだろうか。


その疑問は、先に進めばわかるのかもしれない。

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