第18話 感謝

世弟嬪と良媛が降格されたことで

揀擇カンテクを行うことになり

禁婚令が出された。世弟嬪は大提学の娘

金瑞妍キム ソヨンが選ばれ

側室は申瑞允シンソユンのみ選ばれた。

蘭は良娣の位を授けられ、瑞允が

昭訓の位を賜ることになった。


「大妃媽媽に仕えている尚宮を

蘭の専属尚宮にしようと思う。

大妃媽媽も今回の件を重く受け止めて

いるようだ」


「大妃媽媽には感謝しています。

私の命を救って下さりました」


「気遣いができ思いやりもある女性だと

大妃媽媽は分かっている。だから自ら

大妃媽媽はそなたを救ったのだろう。

私も側室や世弟嬪の動きに注意

しなければ」


世弟嬪や側室は欲に囚われ他の側室を

陥れたり、命を奪うこともある。

内命婦ネミョンブは王様でさえ

介入できないこともある。

自分で自分の身を守らなければ

後宮では生きていけないのだ。

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