第10話 相応の罰

「何!蘭が火傷しただと。一体

どういうことだ」


「はい、世弟様。蘭を妬んでいたある

女官が手首につけていた翡翠を

見て激怒しスープをかけたと

報告を受けました」


治療をしている間に提調尚宮は世弟堂へ

向かい、急いで出来事の報告をした。

至世尚宮や監察尚宮も同席している。


「監察尚宮、火傷を追わせた女官を

ここへ連れてこい」


「はい、世弟様」


監察女官に連れられ中に入って来た

女官は世弟を見て更に顔が青ざめた。


「お前は王様や私を侮辱したのだ。

提調尚宮の報告だと15年以上女官を

続けているが正9品。監察尚宮から

指導も受けている。監察尚宮杖で50回

叩いた後、王宮から追い出せ」


「はい」


「世弟様お慈悲を!尚宮様ー

お助け下さい」


尚宮達は刑を執行するため部屋を出た。

世弟は蘭の怪我が気になり医務室へ

向かい、説明を受けることにした。





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