第2話 刺繍の練習
数分歩くと、世弟宮へ到着した。
提調尚宮から渡された地図を見て
自分の部屋に移動し、荷物を置いた後
世弟繍房尚宮室へ向かう。
「尚宮様失礼いたします」
「あぁ、よく来てくれた。座りなさい」
元々王宮内全ての刺繍を施していたのが
繍房だったが世弟と王の刺繍は分けるべきだという議論がなされ、世弟の刺繍は
世弟繍房尚宮が取り仕切ることになった
のだ。
「早速今日から簡単な刺繍から教えよう。
二週間後には世弟様にそなたが施した
刺繍を披露する。認められなければ
降格する可能性もある。よいな」
「は、はい!」
蘭は小さな布に梅や桜の花の刺繍を
施していく。最初は歪な形だった物が
半日後には綺麗な花の形をしていた。
色の選び方や縫い方を数時間習った後
ようやく夕食を食べることができた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます