海底王女様は地上に上がりたい。

七星北斗(化物)

プロローグ 探求心

 海の奥深く先、海底王国に住むお姫様は、地上に憧れた。


 足を地につけ、風を身に受けて、そして眩しい太陽に照らされ、地上を生きる人間と共に生きたいと。


 しかし海底王国の外の海は、大変危険な魔物が徘徊している。


 例えば海の怪物クラーケン。大きな複数の吸盤がついた8本の腕を持つ魔物。


 ダイオウイカ、大きな筋肉質な10本の腕でしなやかに伸縮する夜行性の魔物。


 他にもレイン・クロイン、リバイアサン、レヴィアタン、etc…数えきれないほど海には危険がいっぱい。


 海底王国には魔物を通さない薄い膜に包まれており、決して何者にも破ることはできない結界なのだ。


 だけど、王女ヒイラギは欲求を抑えることができなかった。


 言いつけを破り、結界の外へ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

海底王女様は地上に上がりたい。 七星北斗(化物) @sitiseihokuto

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ