第19話⁂事件の兆候⁈⁂
20年前の夏の暑い、あの日の事件は今も忘れられない。
7月初旬の、もう直ぐ待ちに待った七夕会がやって来る。
そう思い皆でいそいそと、七夕飾りに精を出していた。
例年この施設では、皆で計画して色んな出し物をやっていた。
{皆で短冊に願いを込めて、それこそ7月7日の七夕会の日を、今か今かと待ちわびていたっけね~・・・まさか七夕🎋会の日に、あんな事件が起きるなんて?あんな事件さえ起こらなければこんな事には………}
☆七夕🎋会の主な行事
毎年若干違うが・・・例えば♡
施設の先生達による紙芝居
七夕マジック
七夕トランプ
七夕の歌
更には食事も七夕にちなんで何とも可愛い事。
キラキラお星さまオムライス
カラフル七夕天ぷら。
織姫と彦星の✨キラキラお星さまピザ
てまり寿司
天の川フル-ツポンチ等々
◆◇◆◇◆
障害児施設〔レインボウ🌈〕には発達障害・自閉症・ADHDなどの子供等が入所している施設が有った。
そして…そこには6歳のミュ-ジシャンの矢口謙太も入所していた。
謙太は、色覚が一般とは異なる色覚障害(色覚多様性)要するに色盲
更に別棟には身体障害児施設と知的障害児施設も併設していた。
そこには知的障害ではあるが、色彩豊かな作風で有名な画家、田村洋介18歳が入所して居た。
更には知的障害の弟の面会に、母と連れ立って性同一障害の麗奈も加わり、3人は将来の夢をよく語り合っていた。
そこに先天性多毛症を除けば健常者の葵と、聴覚障害の勇君も一緒に連れ立って近くにある北山公園によく行ったものだ。
✿・*🌻。.:*: ⋆🥀*・'°☆*⋆🍃
仮面舞踏会に招待されていた知的障害の画家田村洋介と発達障害のミュ-ジシャンの矢口謙太が入居していた施設は茨城県笠間市の、とある森深い山々に囲まれた景勝地に立って居た。
近辺には北山公園があり、360度パノラマの展望台があるほか、休憩施設・キャンプ場・バーベキュー場・ローラーすべり台などが完備され、四季折々の花々が咲き誇り春には桜が、秋には紅葉が楽しめる自然豊かな公園。
また、園内には遊歩道もあり、自然豊かな花々を鑑賞できる散歩道になっている。
また白鳥湖は、茨城県観光百選にも選ばれている景勝地で、新緑や紅葉など四季を通して美しい景観を見せてくれる。湖の周囲約2kmには遊歩道があり、 白鳥の優美な姿が鑑賞できる。
そんな自然豊かな場所で事件は起きた。
そう!忘れもしない20年前の7月7日の🎋七夕の日
午前10時から🎋七夕会が始まり、色んな演目の後の美味しい昼食。
こうして、楽しい七夕🎋会もお開きになった。
夜は北山公園のホタルをミュ-ジシャンの矢口謙太、知的障害の画家田村洋介、それに性同一障害の麗奈と葵で出掛けた。
七夕の笹がさやさやと音を立てて風に歌い.:*:'°☆⋆
闇夜にささやかな淡い光が、火の玉のようにゆらゆら揺れていたかと思うと、今度は一気に幾千たる螢の乱舞☆*⋆✿・
それはまるで闇夜に幻想的に舞う桜吹雪のようでもあり🌸。.:*:
その時収めた、写真に映し出されたホタルの曲線美、映像美———
それはまるで、流れ星が四方八方から怒涛の嵐*⋆それはそれは✨✨狂喜乱舞して眩いばかりの美しさ*。☆・
4人は蛍の美しさを堪能して施設に戻った。
だが、まだ夜の8時だと言うのにだ~れも居ない。
いつもだったら遊戯ル-ムには子供達で溢れ返っているのに、どこに行ったのか?
「ギャアアア————————————ッ!」
「一体コッこれは何だ?」
するとそこに肢体不自由児の6歳の康太が、血を流して無残な姿でもう既に、息絶えていた。
更には奥の部屋には複数の児童が見るも残酷な状態で、刃物で刺され血を流して完全に息絶えていた。
そして…辺りは血の海と化していた。
「エエエエ————————ッ!コッこれはどういう事⁈」
犯人は誰なのか?
こうして事件の連鎖が・・・
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます