第18話 冒険者ギルド

※ごめん今日短いです



 俺は冒険者ギルドにやってきた。

 もちろんシロも連れてだ。

 まずは中に入り、受付へ話しかける。


「あの、冒険者登録をしたいんですが」

「新規の冒険者さんですね! わかりました!」


 受付嬢さんは書類を取り出してきて、俺に質問をした。

 名前や住所を記入したあとに、職業を聞かれる。


「職業……?」

「ええ、冒険者の皆さんには何かしらの職業を登録してもらっています。そうしないと、こちらでもどのクエストを回せばいいか管理しにくいですからね」

「うーん、でもなぁ……。俺の職業かぁ……」


 職業というのは、ゲームの知識とかでなんとなくわかる。

 剣士とか格闘家っていうやつだろう。

 俺は覚えたての魔法で戦うつもりだが、魔導士を名乗ってもいいのだろうか?

 ついさっき覚えたような俺が魔導士というのは少し気が引ける。

 だがだからといってなぁ……。

 俺が悩んでいると、


「あの……失礼ですがテイマーさんじゃないのですか?」

「え……? テイマー……? 俺が……?」


 受付嬢さんの視線の先を見ると、そこにはシロがいた。

 そうか、シロは俺にとっては犬であり家族だが、他の人はモンスター扱いしてくるんだったな。

 ジャスミンさんだけかと思ったが、この人もそうなのか?


「こいつはなんというか、ペットというか家族で……テイムしているわけじゃないんですけどね」

「え……!? そうなんですか……!? 魔物だったから、てっきり……」


 やはりこの人にも魔物に見えるようだ。

 うーん、だったらまあテイマーでもいいかな。

 これから先、いちいち説明が面倒だ。

 それだったら、よくわからんがテイマーっていうことにしておいたほうが都合がいいだろう。


「じゃあ、テイマーで登録お願いします」

「はい、かしこまりました」

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