16話

夜・・・・・・

異世界生活144日目

 巫女さんたちの護衛として我々国に入国した。僕ともうひとりいて、ミューザさんというらしい。ミューザさんは熱血で真面目なのはいいんだが、空回りしてるのか、滅茶苦茶失礼で礼儀がなってない。人質として来たとはいえ、用意してもらったのに申し訳ない。なので気絶させて運んだ。ゾムさんにバレたけど、まぁいいか。僕に惚れる要素があるかは最終的にわからなかったけど、返事しないのも申し訳ないので、告白の返事考えとかないと。

収入・支出 なし

残金 1ラフテ6フラ40ラテ

朝・・・・・・〜ヒスイの部屋〜

ren「服よし、武器よし、髪型よし。今日もラタナリアを演じましょう。」

声に出して確認し、今から僕はラタナリアという1人の元冒険者を演じる。

ren「巫女さんたちは起きてるかな?」

〜廊下〜

kk「あら、ラタナリアだったかしら。食堂へ行きたいから付いて来てちょうだい。」

ren「それは、できません。他の巫女様が起きてからです。どうしても行きたいのであれば、あちらからミューザさんが来るので、ミューザさんに連れて行ってもらってください。」

kk「あっそう!いいわ!ミューザさ〜ん!食堂へ行きたいんですけどぉ。」

嫌な感じの人だなぁ・・・・・・ミューザさん、その子はお願いしまーす。

巫女さんたちの扉を叩く。

コンコン。

ren「紗凪様、苑様、首里様。起きていらっしゃいますでしょうか?」

シーン・・・・・・

コンコン。

シーン・・・・・・

ren「入りますよ?」

ギィィィ・・・・・・

sa「あ、ご、ごめんなさい!ごめんなさい!」

si「謝るな!殴られるぞ!」

so「これ以上姉さんを殴るな!」

ボロボロの巫女さん3人だった。

昨日まで綺麗だったのに。

ren「・・・・・・・・・殴りませんよ。我が手元を明るく照らせ、ライト。」

ピカァ・・・・・・!

ren「ほら、こっち来て。手当してあげる。」

ソロ〜リ、ソロ〜リ。

警戒しながら僕に近づいてくる。

si「まず私にやって。」

ren「はいはい。彼女の傷と痣を治せ、ハイヒール。」

ポゥ・・・・・・

si「な、治った・・・・・・ありがとう。この二人にもやってあげて。」

ren「承知しました。彼女らの傷と痣を治せ、ハイヒール。」

ポゥ・・・・・・

ren「これで食堂にいけますね。と言いたいところですが、服がヤバいので・・・・・・」

マジックバックから紗凪様のための鮮やかな深緑色に白のリボンのワンピース。苑様のために上が藍色の少し大きめのシャツの裾出しに下が黒のスカートに茶色の細いベルトをシャツの上から止めた。首里様のためには真紅のシャツを白の長ズボンの中に前だけ入れた。

ren「では行きましょう!」

〜食堂〜

ギィィィ・・・・・・

gr「待っていたぞ!一人しか来なかったから死んだのかと・・・・・・」

『遅れて申し訳ありません。少々トラブルがありまして。些細なことですし、私の責任ですので、大丈夫です。』

gr「そうか。女性は準備が長いと言うからな。では空いている席に座ってくれ。」

zm「あ、ラタナリアさんやったっけ。こっちで食べようや!」

『いいですけど。巫女様方はそれぞれで食べてください。』

sa/so/si「わかりました。/わかった!/わかった。」

kn「やめたほうがええで!死ぬで!?」

『ご忠告ありがとうございます。でも、それは流石に言い過ぎではないでしょうか?食事で人が死ぬなんてことはないはずですが。』

em「流石に死にはしませんが、死ぬ思いをしますよ?」

『大丈夫ですよ。』

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