15話

昼・・・・・・〜我々国 城〜

城に入り、大きな扉の前に立たされる。

兵A「神聖国から四大巫女とその護衛が到着しました。」

gr「入り給え。」

扉が開く。その先には、グルッペンさんたちが勢揃いしていた。

gr「よく来た、巫女たちよ。名前を聞いてもいいか?そこの護衛たちもだ。」

kk「世羅 心無ですっ!」

sa「柊 紗凪と申します。」

so「柊 苑です。」

si「透雷 首里です。」

mz「ミューザだ。巫女様には指一本触れさせん!」

熱血なのはいいけど、時と場所をわきまえろよ。

ren「私はラタナリアと申します。一応、冒険者であり、護衛任務を承っただけですのでメイドではないです。」

メイド服に関しては着せられたんだよねぇ、国王に。

gr「今日からこの城で暮らしてもらう。こちらはあまり人文化を知らない。不備があれば言うといい。要望に添えるよう努力する。では、皆さんを部屋に案内してくれ。」

兵A「はっ!」

mz「魔族からの施しは受けん!」

tn「じゃあ、どうするんや。」

mz「野宿をする・・・・・・」

ガツンッ!ドサッ。

イラッときたので、気絶させる。

ren「すみません。準備していただいたのに護衛の1人がこんな感じで・・・・・・」

tn「いや、ラタナリアさんは悪くないですよ。よくあることなんで。」

ミューザの身体を風魔法で浮かす。

ren「この方のお部屋を案内してもらえませんでしょうか。この方を寝かせなければならないので。」

兵A「こちらです。」

〜ミューザの部屋〜

ren「よいしょっと。」

明日起きてたら説教でもしようか・・・・・・

部屋を出、自分の部屋に案内してもらう。

〜ヒスイの部屋〜

ren「案内してくださって、ありがとうございました。それでは。」

1人になったところで、ベッドに寝転ぶ。

ren「清楚系メイドっぽい人を演じるのはキツイなぁ・・・・・・」

zm「なんや。やっぱりヒスイやったんか。」

ren「あっ、ゾムさん、こんにちわ。」

zm「偽名なんか使ってどうしたん?」

ren「いやぁ、あの人ら、僕の名前知ってるんですよ。同一人物とバレたら後々面倒そうなんでそう名乗ってるだけですよ。皆さん、気付いてらしてたんですか?」

zm「気付いとるんは多分、俺だけやで。人族は殆どが黒髪黒目やけん、気付けたら逆に凄いで。」

ren「それはwwまぁ、気付かなくてもいいんですがww」

zm「なんでや?」

ren「知り合いだと気付かれたら、どうなるかわかったもんじゃないですよ。最悪、ミューザさんに切られます。」

zm「ヒスイが死ぬのは嫌やな。でも、ヒスイのこと俺だけが知っとるんは嬉しいんや!」

ren「へっ?」

zm「俺な、ヒスイが大好きやで!エミさんやコネシマがヒスイんとこ行っとったの羨ましかったんや。しかも、一向にこっち来んし・・・・・・その間俺以外に惚れてもうたらどうしようかと思っとったんや。やから、俺以外見んといてな・・・?」

ren「ファッ!?いや、ちょっと待ってください!?僕のどこに惚れる要素が!?しかも、最後ら辺のめっちゃ怖い!」

zm「好きなとこ?たくさんあるで!今から言うから聞いといてな!」

ren「ちょちょちょちょ、ストップストップ。またいつか聞きますから。ね?」

zm「今聞いてや〜」

ren「無理です!そういえば、神聖国に居た時、魔族って自分より強い人に惚れるって聞いたんですけど、本当ですか?」

zm「強ち間違ってないで。主に女性に方が多いんやけどな。」

ren「あぁ。強いから自分を他から守ってくれるってやつですか?」

zm「そうやな。まぁ、加護欲基準が多いで。」

ren「加護欲ですかwwゾムさんもそうなんですか?」

zm「なわけないで!ヒスイは俺より強いやんか。でも、1つ言うんやったら俺を恨んどる奴を蹴散らすぐらいの強さは欲しいで!その点に関してはヒスイは楽々クリアしとるけどな。」

ren「人だろうが魔族だろうが、僕に敵う奴は居ませんよ、多分。でも、正直言うとグルッペンさんとトントンさんとは戦いたくない。あそこの御二方、相性悪そうですもん。」

zm「それ聞いたらグルさん落ち込むやろうなww」

ren「えぇ!?」

zm「グルさん戦ってみたそうやったもんww」

ren「もう誰とも戦いたくないです・・・・・・」

zm「グルさんすごい嫌われようやなwwじゃ、もう帰るな!また喋ろうや!」

ren「ええ、また喋りましょう。」

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