13話
〜魔の森 入り口〜
居たのは怒ったミノタウロスに追われている冒険者だった。ミノタウロスをぶった切って話しかける。
『ヒスイと言う。大丈夫か!?』
冒険者「俺はワイト。依頼でミノタウロスの角を取りに来たんだ。取れたのはいいが、起こしてしまってな。追いかけられてたとこだったんだ。ありがとな。あんたは何しにここに?」次からwtと表記
『ここに住んでる。良い鍛錬場だし、僕が最大出力で魔法を唱えても大丈夫だから。で、貴方他のパーティーメンバーは?』
wt「角を持ってた俺を置いて行ったよ。」
『そう。なら今日はうちに来ると良いわ。テントだけど。』
wt「本当か!?恩に着るぜ!」
そう言っているワイトは人懐っこい犬みたいだ。僕は犬が苦手だけれども。
『恩に着ることではないよ。明日ギルドに行きなさい。多分そのメンバーは君が死んでると思ってるから、行ったらビックリされるかもね。』
wt「ヒスイさんも行きましょうよ!」
『なぜ僕まで?人里に降りたくはないのだけど。』
wt「良いじゃないですか。何か悪いことでもしたんですか?」
『そういうわけではないけれどね。そう言えば聞きたいことがあるんだけど、国王に呼ばれたら本来どうするべきか知ってる?』
神聖国に住んでるなら知ってるだろうと思い、ちょっと気になってたことを聞く。
wt「ああ。それはですね・・・って、えぇ!?」
『私じゃなくて友達がね。最終的には行ってないみたいだけど。』
wt「その人は何してるんですか!?本来はちゃんとした格好で、行かないといけないんですよ!?行かなかったら指名手配なんかも有り得るんですからね!?」
あはは・・・やべっ。僕、バカみたいじゃん。
『一旦帰ろっかなぁ・・・』
wt「それが良いですよ!」
『う〜ん。どうしようかな・・・まあ、明日決めるとして、早く寝なさい。君は疲れてるんだから。』
ボンッ
テントを出現させ、ワイトくんに寝るように言う。明日は神聖国に返さないとね。
異世界生活96日目
エーミールさんと一緒にコネシマさんが来た。コネシマさんが大きな声を出したせいでコカトリスの群れを狩ることになった。あまり生態系を壊したくないが、多分また瘴気から生まれてくるであろうから、放って置く。僕のせいで、お2人に夜まで狩りに付き合わせてしまった。その後ワイトという冒険者に会ったが、ミノタウロスの角なんてものを欲するやつ誰だよ。バカじゃねえの。まあ、それが誠か否かはわからないため、警戒だけはしておこうと思う。
収入・支出 なし
残金 1ラフテ6フラ40ラテ
朝・・・・・・ 〜魔の森 入り口〜
『ワイトくんには申し訳ないけど、僕は国には行かないことにしたよ。ここまで送ったけど、国には行かないわ。』
wt「そうですか・・・いつか、うちの国に来てくださいね!」
そう言いながらワイトくんは帰っていった。
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