11話

〜冒険者ギルド〜

ギィ・・・

僕がギルドの扉を開けたら、アリアさんが顔面蒼白で迎えてくれた。

ar「ヒスイ様!?誰か!治癒師の方はいらっしゃいますか!?」

治癒師「はい!私がそうです!」

ren「大丈夫です。それよりもギルマスに伝えなければいけないことが・・・」

ar「大人しくヒールをかけられてください!」

治癒師「彼女の傷を癒せ ヒール。」

ポゥ・・・

ren「ありがとうございます。」

ダンッ!

大きな音ががして入ってきたのは

gm「ヒスイが帰ってきたって!?」

ギルマスのガラムさんだった。

ren「帰ってきました!」

gm「その感じだと・・・だめだったか。」

ren「そうですね。」

gm「詳細は部屋で聞く。こっち来い。」

ren「はーい!」

部屋に入り、詳細を説明する。

gm「やっぱりな。俺ら冒険者にそんな事できるかってんだ!」

ren「ですよね〜」

ガタッ!キンッ!

gm「ヒスイ!」

ren「まぁ、そうですよねぇ。命狙われますよねぇ。人を殺したくはないので、帰っていただけると嬉しいんですけどね。」

威圧と殺気を込めて言葉を放つ。

暗殺者「っ!誰が帰るか!」

ren「はぁ。嫌だねぇ・・・あ、国王様に言っといてくれない?あんたのその努力を自国を守るのに使えってさ。彼を王の御前へ、ワープ・ゼアー。」

移動魔法を使って暗殺者を国王のもとに返す。

gm「どうするんだ?次から次へと暗殺者は来るだろう。俺も王国からは庇えないんだ。」

ren「ん?そんなのいりませんよ。また、3ヶ月ほど魔の森に入るだけですし。そこだったらほぼ誰も来ないし、来れたとしても、魔物に殺されるだけでしょうから。」

死にはしないさ。3ヶ月籠もったら我々国行くし。

gm「まぁ・・・一番得策かもしれんが・・・死なねえよな?」

心配してくれるのはありがたいけどね。

ren「大丈夫ですよ。死にませんから。それじゃあ、次会う時は僕が死んだ時かもしれませんね。」

窓を開け、飛び降りながら、移動魔法を使い、魔の森に行く。

ren「ワープ・ゼアー」

バンッ!

兵士「A級冒険者ヒスイ!国王がお呼びだ!一緒に来てもらおう・・・・・・」

gm「ヒスイなら、居ねぇよ。さっき、魔の森に行った。もう帰ってこないだろうな。」

僕を捉えるため、ギルドの部屋に兵士が行ったが僕は魔の森に行った後だった。

〜魔の森〜

ren「いやぁ・・・久々やなぁ。」

空間魔法で拡張した、創造魔法で作ったテントの中でキングサイズのベッドに寝転ぶ。

ren「あ”ぁぁぁぁぁ・・・っんもう!あいつ死ねい!なんで僕が殺されんにゃいかんのよ!あんたが依頼してきたんやろうが!いつかタンスの角に小指ぶつけて結構痛い思いしろ!」

1人だからか素の口調に戻って叫ぶ。誰かが聞いてるとは知らず。

??「テントがあると思ったら貴方のテントだったんですね。」

ren「あっ・・・今の聞いてました・・・?え〜っと・・・」

茶髪のミルク色の目を持った人がいた。まあ、見たことあるよ。我々国の幹部だから。

em「私はエーミールと言います。バッチリと聞こえましたよ。」

ren「あ”あ”あ”ぁぁぁ・・・終わった。防音の魔法こさえとけばよかった・・・あ、ヒスイです。」

em「聞いたのが私で良かったですね。私も口は悪いので。」

ren「そうなんですね。エーミールさんのその清楚な感じからは全くもって想像ができないです。」

em「ヒスイさんもですよ。一番最初見た時、人間味が薄れてる、きちんとした方だと思いましたが、人間味あったんですねw」

ren「なんですかそれっw人間味が薄れてるってwこちとらちゃんとした人間ですよ?」

em「それほど私が思ってる人間とかけ離れ過ぎてるんですよ。」

ren「なんか辛辣です。と言うか、なんでかけ離れてるんです?」

そこまでかけ離れているのか!?僕が異世界の人間だからか!?

em「私達はまあ、客観的に見てイケメンの部類に入ります。」

ren「まあ、そうですね。僕はあまり顔には興味がありませんが。」

em「一応、一国の重役で、お金もたくさんあります。」

ren「そうですねぇ。」

em「だからよってくる人も多いんです。特に女性が。」

ren「そりゃそうでしょうよ。格好良くて、高収入で、重役。よってくる人は多いでしょうよ。でも、全く興味ないやつも少なからずどっかにいるもんでしょう?」

em「そういう人に会ったことがないから言ってるんですよ・・・」

ren「この世界の人達強欲すぎるw」

em「貴方が無欲すぎるのでは?」

ren「う〜ん、どうだろう?これに限っては価値観の違いからくるものですからね。わからないものですよ。」

em「では、色んなことについて話しませんか?貴方だからこそ見えてくるものもあると思うんです!」

ren「良いですね!沢山お話しましょう!」

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