9話

僕は門を通った。そこは・・・・・・人の国と変わらない栄えた国があった。僕は宿を取ろうと鬼人の宿を探した。で、見つけて部屋が取れたのは良いがナンパされている。

ut「君、可愛いね!僕とお茶でもしない?」

ren「僕、これからこの国を見て回ろうと思ってるんですけど・・・の前に誰でしょう?」

ut「僕は鬱!鬱くんって呼んでね!」

ren「そうですか。で、鬱さん。離れて頂けないでしょうか。非常にウザったいです。」

ut「もしかして君、僕の魅了効いてない?」

ren「え?魅了?多分効いてないです。」

ut「まっさかぁ。」

ren「いえ、そのまさかです。」

ut「本当だ・・・効いてない。」

ren「魅了魔法かけられるのは初めてですね。僕、耐性あったんだ。」

ut「多分、君が僕より強いからだと思うよ。」

ren「それはないですね。鬱さんの本気は多分僕でも危ういと思いますよ。」

ut「女の子にそう言ってもらえるなんて嬉しいな。」

ren「後、鬱さん。胡散臭いですよ、その喋り方。」

ut「え・・・?」

僕が言ったことに鬱さんは驚いた顔をしていた。

tn「コラァ!鬱!」

ut「げぇっ!トントン!」

え?マジか・・・!?マジで魔族だったんだ。てことは、我々だパーティーさん全員魔族?そしておえらいさんと言っていたから・・・・・・うっわぁぁぁ。意気消沈するわぁ・・・

tn「って、またナンパしよったんか。ごめんな。」

ren「い、いえ。大丈夫です。」

tn「ん?見たことのない鬼人さんやな。どっから来たん?」

ren「人間の国の近くに住んでたんですけど家族を殺されてしまって・・・」

tn「ごめんな、聞かん方がよかったな。」

ren「いえ、いいんです。」

tn「ぜひ、この国を楽しんでな。」

ren「はいっ!」

トントンさんは鬱さんを引っ張って国の中心にあるでかい城に帰っていった。あそこか。殺せるのだろうか・・・僕は。

ren「宿帰ろ。」

夜・・・・・・

僕は人の姿に戻り、城への道のりを歩いていった。殺さなくては。そんな思考が頭を巡る。城へ着いた時、上から人が降ってきた。しかも、人間が。

ren「はっ?」

僕は転がって避ける。降ってきた人も体制を立て直す。

暗殺者「あんた誰だよ。」

ren「え?僕も君と同じ暗殺者だよ。自国の王族に命じられてやってきた。」

暗殺者「そんなの放棄して逃げろ!ここは・・・・・・」

ザクシュッ!

暗殺者の首が落ちた。誰が?嫌、目の前にいるじゃないか。

バッ!

僕はなりふり構わず逃げた。俺の本能が告げているのだ。こいつに捕まったら最後。死ぬと・・・・・・

ren「っ!ワープ・ゼアー!」

移動魔法を使い、我々国の外に出た。が、だめだった。そこに居たのは・・・・・・

ren「ははっ。マジかよ、おい。」

gr「来るなら来ると言えばいいじゃないか。歓迎するゾ?」

魔王グルッペン・フューラーだった。しかも、幹部勢揃い。

ren「今から行きますなんて言うと思います?殺す相手に。」

gr「言わないな。」

正直言って逃げたい。ワープしたい。てか何でバレてんだよ。

ren「何でバレたんです?」

os「化けるんなら魔力ごと化けんと。」

ren「えぇ・・・マジか。そこまでは考えてなかったわ。」

zm「こいつがグルッペンの言ってたやつ?強そうやな・・・!ちょっと俺と殺り合おうや。」

ren「ホワッ!?ちょ、ちょっと待ってください!コネシマさんとショッピさんの後なら良いですけど・・・?」

zm「嫌や!」

ren「なら、今からやりますか?」

kn / sho / zm「「「ええん?」」」

ren「いいですよ?こちらは皆様と殺り合うつもりで来たので。じゃあ、最初は誰にしますか?」

kn「じゃあ、俺で。」

ren「どうぞ、始めてもらっても。」

tn「開始っ!」

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