6話
〜高級宿〜
ren「・・・・・・僕、場違いじゃありません?」
tn「そんな事ないで。後、これはヒスイさんのもんや。俺らは何もしてないけぇ受け取って欲しいんやけど。」
と言われて貰ったのは、ずっしりとした巾着である。
ren「え?え?なんのお金ですか?というか多くないですか!?」
tn「多いやろうな。あれの買取価格から解体費引いて、2ラフテ、7フラ、85ラテあるんやから。」
ren「トントンさんたちはお金あるんですか!?」
tn「あるで。うちのパーティーは一国の重役が集まっとるんや。ないわけないやろう。」
ren「え・・・じゃあ何で冒険者始めたんですか?」
tn「色んな場所に行くためやな。」
ren「さいですか。深く突っ込まないでおきますね・・・」
受付嬢「いらっしゃいませ。何名様でしょうか。」
tn「え〜っと、6名で、女性がいるので2部屋で。」
受付嬢「承知いたしました。1フラ、20ラテとなります。」
tn「ヒスイさんは払わんでええよ。俺らが誘ったんやし。」
と言ってトントンさんは僕の分まで払ってくれた。
受付嬢「女性の方は203号室を、男性の方は隣の205号室をお使いください。こちらが鍵となります。」
隣なの!?まあ何もしないって言われてるし、大丈夫でしょう。
tn「ありがとうございます。はい、ヒスイさん。絶対に開けたらいかんよ。」
ren「わかりました!後、僕のことはヒスイで良いですよ。さん付けもちゃん付けもいりません。」
tn「わかったで、ヒスイ。」
と、ちょっと柔らかい顔をしてトントンさんは言った。
〜203号室〜
ren「はぁぁぁぁ・・・なんだよもう。僕、目立ちたくないってのに。まあ、好機だ。このまんまA級まで行くか?」
ベットに寝転がりながら独り言を言う。すごく快適な場所なんだがな。ただ、なんか甘ったるい匂いがする。すごく眠くなる。
ren「シャワーぐらい浴びないとな。」
数十分後・・・
ren「ふぅ・・・・・・日記でも書くか。」
本を作り、開いて、羽ペンで書き始める。
異世界生活1日目
冒険者登録をした。スライム狩りしてたらパワフルボアに襲われそうになり、倒すため杖を大鎌に変化させた。そして、我々だの数名に出会った。何かを隠していると思う。魔王と面識がある可能性がある。そして、ウィンドウルフも狩った。大鎌を振っている時、歌うことにした。死んでいくものに経緯を払うため、僕の迷いをなくすため。頑張らないとね。ゲームじゃないのだから。
今日の収入 1ラフテ8フラ35ラテ
書き終わり、羽ペンを置き、本を閉じる。眠くなってきたので、ベッドに転がりものの数秒で寝た。明日は何をしようかな?
朝・・・・・・
ren「ん”ん”・・・・・・はっ・・・・・・朝か・・・」
魔法で着替えながら魔力循環の練習をする。魔力循環を鍛えると魔法発動が素早くなるようで、よくやっている。
トンッ、トンッ。
扉を叩く音がした。
tn「トントンや。ヒスイ、起きとるか?」
叩いたのはトントンさんのようだった。
ren「はい!起きてますよ。」
tn「入って大丈夫か?」
ren「大丈夫ですよ。」
ガチャ。
扉を開けてトントンさんが入ってきた。
ren「おはようございます、トントンさん!」
tn「おはようさん。俺らは自国に帰らんといけんのや。」
ren「そうだったんですね。また会えることを期待しています!」
tn「ああ。またな。」
バタンッ。
僕も依頼を受けるために冒険者ギルドに行かないと。
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