tn side 2話

何ってるんだ?女児でもあるまいし。

ガシャァンッ!

kn「!?!?」

sho「ちょっ!?トントンさん!?オスマンさん!?」

rbr「お前ら何言っとるん!?」

え?お前らこそ何言ってるんだ?

ren「トントンさん、オスマンさん。僕、女の子なんですよね。流石に無理です。」

tn「え・・・・・・!?」ボンッ

まじか・・・俺はこいつの性別を間違えていたのか!?俺はなんてことを・・・

os「ズボン履いてるからわかんなかっためぅ。」

ren「まぁ、そういうことなんで、ちょっと待っててください。」

といって川の方へと行ってしまった。

tn「はぁぁぁぁ。まさか女の子だったとは。」

でも、どちらにせよ、あの子が魔族の脅威になる可能性は大きい。どうするか・・・

hr「ただいま~あの声の主は誰だったの?」

tn「後で紹介する。”グルッペン。”」

俺は今の状況をグルッペンに言うためにインカムをオンにする。

gr「"なんだゾ?"」

tn「”面白いと言っていた子に会ったんやけどな。あの子、パワフルボアを1人で10体倒しとったで!?最悪の場合あの子が俺らの驚異になる可能性だってあるんだぞ!?”」

gr「”それはそうだろう。俺の魔法を打ち消したんだからな。だが、大丈夫だ。あの子はちゃんとわかっている。”」

tn「”その言葉、信じるぞ。”」

インカムを切り、あの子の観察資料を作る。あの子が自我を失った時、僕らが止められるように、彼女が後悔しないように。

ren「皆さん、おまたせしました・・・・・・って何してらっしゃるんですか?」

あ?あぁ・・・

tn「ああ、ヒスイさん・・・気にせんでええですよ。いつものことなんで。」

ひとらんを紹介しなければ・・・

hr「トントン、この人誰?」

ren「はじめまして!ヒスイと申します。」

hr「そっか!俺はひらんらんです。ひとらんとからんらんとか呼びやすいように呼んでいいよ。よろしくね!」

ren「はい!よろしくおねがいします、ひとらんさん!」

tn「ヒスイさん、自己紹介終わったんやったらあれ倒した方法教えてください。書かなきゃいけないんで。」

観察資料に表記しないと。

ren「分かりました!えっとですね・・・死にたくなかったので、持ってた杖を大鎌に変化させて狩りました。まあまあ怖かったのでそれを紛らわすために歌いはしましたけど。」

tn「今、できます?」

ren「え?えぇ。できますよ?獲物ぐらいあったら。」

獲物あったらできるのかよ!?

os「獲物ならこっちに来てるめぅ。」

今なんて言った?

hr「血の匂いにつられてウィンドウルフがやってきたんだよ。」

tn「一番忠誠心がないやつやん!!コネシマどうにかならんのか!?」

kn「なるわけないやろ!あいつ俺の言うこと聞かんのや!」

くそっ!一番来たらいけんやつが来てもうた!

ren「あれ殺ればいいんですか!?」

tn「まあそんなとこや!できるん!?」

ren「できるかどうかじゃない。やるんですよ。皆さんに下がってもらっても?多分切る可能性があるので。」

こいつはやっぱり・・・

tn「おお、わかった。おい、みんな下がれ!」

グルッペンが言った通りのやつだったんやな。

彼女・・・ヒスイは歌いながら大鎌を振った。血を浴びながら。

ren「終わりましたよ、皆さん」

tn「また派手に血を浴びたんやな。」

os「女の子がそんなことしちゃダメ。また血を流してきて。」

そうオスマンが言うと、

ren「えーっと・・・・・・えいっ!」

と言って、ヒスイは魔法を使って血を消した。

kn「お前強いやん!いつか俺と模擬戦しようや!」

sho「僕もやりたいです!」

kn「あ”ぁ”?俺が先にやるんだよ!」

sho「いいえ!僕が先にやるんです!」

hr「ヒスイちゃん、ゾムといい勝負じゃない?」

ren「模擬戦はいいですけど、大鎌じゃあ、やりませんよ?双剣かアサシンナイフですよ。あと絶対に歌いませんからね。で、ひとらんさん。ゾムさんとは?」

hr「ゾムは君と同じでアサシンナイフを使う俺らのパーティーメンツだよ。」

ren「え・・・パーティー人数何人ですか!?」

tn「12人だよ。グルッペンをリーダーとするS級パーティーだ。」

ren「グルッペン?え?ん?」

あ、やばい。言ってもうた・・・ごまかさんと・・・

tn「グルッペンは魔王じゃないで。」

ren「なら、いいんですが・・・」

ちょっと腑に落ちないという顔やな

tn「ヒスイさんも行くやろ?ギルド。」

ren「はい!お金ないので。スライムゼリー買い取って貰います。」

tn「スライムゼリー!?まじで駆け出しだったんやな。戦闘強すぎるから疑っとったわ。」

ren「なんか辛辣です。まさか疑われていたとは・・・・・・」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る