tn side 1話 ※サイドがゾムでない理由はまだ出てきてないからです。

俺はトントン。魔族の国である我々国の書記長。オークの変異種の個体や。なんか聞いた話によると、今日神聖国のおえらいさんが巫女召喚儀やるんやて。人間どもはやる前に自分らでどうにかしようとは思わんかったんやろうか。召喚のことをグルッペンは知っとるんやろうか。

ガチャ。

tn「グルッペン、書類やりよるか・・・っていない!?ん?これは・・・」

gr「トントンへ 神聖国に宣戦布告しに行ってくるゾ!」

と書かれた置き手紙が書類の上に置かれていた。すぐさまインカムをオンにする。

tn「あのバカ!何しに行っとんねん!”ロボロ!グルッペンが書斎を抜け出して神聖国に宣戦布告しに行きやがった!今暇なやつわかるか?”」

rbr「”俺とオスマンとひとらんとコネシマ、ショッピや。”」

tn「”ありがとな!今言った4名は俺と一緒に神聖国に行き、他の奴らは人間が攻めてきた時に備えて臨時警戒網を敷いておけ!”」

あいつ!お前一人が動くことによってどれだけ影響があると思ってるんだ!

〜神聖国近くの森手前〜

os「街では魔王グルッペン・フューラーが現れて、巫女を殺そうとしたという噂で持ち切りめぅ。」

tn「はあ、あいつは人騒がせなやつだな。」

gr「”トン氏!”」

tn「うおっ!”グルッペン!?お前今どこにいるんだ!?”」

gr「”城だゾ?”」

tn「”はぁ・・・帰ったら説教だな。”」

gr「”そんなことよりも面白いものをみつけたゾ!”」

tn「”面白いもの?”」

こいつの言う面白いものは大体やばいもんやけなぁ・・・

gr「”そうだゾ!巫女に召喚に巻き込まれた黒髪、黒目で不思議な服を着た奴だゾ!冒険者になりたいと言っていたから草原らへんにいると思うゾ。そいつの動向を探れ。総統命令だ。”」

tn「ハイル・グルッペン。」

ren「ぎゃぁぁぁぁ!!」

大きな声が草原に響いた。

tn「!?!?」

os「あ、パワフルボア狩ろうと思ったら、人がいる方にやっちゃった。」

tn「オスマン!?ちょっ、行くぞ!」

os「わかっためぅ。」

そこに行ったとき、俺は行くんじゃなかったと一瞬思った。1人の成人になって間もないであろう男児がパワフルボアを倒していたのだから。オスマンがそいつに喋りかけに行った。ちょっとそいつのことを観察してみたら黒髪黒目に不思議な服を着ていた。

os「わぁ!凄いめぅ!で・・・・・・君、何者?」

ren「め、めぅ?今日登録した駆け出し冒険者。スライム狩りしてた。」

今なんて言った?駆け出し?こんなに強いやつがか?

tn「それはおかしいやろ。まだ駆け出しやったらパワフルボアのこと知らんやろ。しかもこんな数は相手にできんはず・・・」

os「あ、トントンめぅ!」

ren「え?普通に皆さん知ってるものだと思ってたんですが・・・あ、ヒスイと言います。」

みんな知っとるわけないやろうが!どんなとっから来とんねん!

tn「それはご丁寧にどうも、トントンです。あ、一回僕らの野営地に来てもらってもいい?どう倒したか聞きたいんやけど。」

ren「はい?いいですけど。」

こいつの動向を見張るのが今の俺に言われている命令だ。こいつの近くにいないと・・・

sho「クソ先輩、死んでください。」

kn「あぶねーだろ!ショッピ!」

またショッピとコネシマが内ゲバしよる・・・

tn「コラァ!喧嘩すんなや!」

??「あ、トントン、オスマン!お疲れ!パワフルボア狩れた?」

tn「お、ロボロ!あぁ、狩れたで。狩ったんは俺らやないけどな。」

rbr「え?じゃあ誰が狩ったん?そこの人やないやろ?」

tn「当たっとるで。この子がパワフルボア10体狩ったんや。」

ren「あははは・・・・・・」

rbr「マジか!あんた凄いんやな!」

あの光景を見ていないからそんなことが言えるんや・・・

kn「この子がトントン達が持って帰ったパワフルボア全部やったん!?」

sho「凄いですね!どっかのクソ先輩と違って。」

ren「ありがとうございます。えーっと・・・」

rbr「俺はロボロ!S級冒険者パーティーの我々だの1人や!」

kn「俺はコネsho「僕はショッピ!僕も我々だの一人ですよ!」だー!!俺が話しとるやろうが!コネシマや。俺も我々だの一人や。」

ren「コネシマさん、シャオロンさん、ロボロさんですね。僕はヒスイと言います。今日登録したばっかの駆け出し冒険者です。皆さんS級冒険者さんだったんですね!それだったらあの魔王さんみたいな感じがするのも合点がいきます!」

今・・・なんて言った?魔王と似た感じがする・・・?こいつ、そういうもんに敏感なんか?

tn「・・・・・・・・・それは光栄やな。ワルプルギスと呼ばれるあの魔王と同等と言ってもらえるんやから。それは置いとくとして、着替えようや。血濡れやったら魔物に襲われるで。」

ren「了解しました!ちょっと待っててください!着替えてくるんで。」

tn「ん?恥ずかしがらんでもここで着替えたらええやろ。」

os「そうめぅ。なにかやましいことがあるわけでもないのにめぅ。」

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