プレオープン【お帰りなさいませご主人様♡】(5)
「キャバ…クラ?」
キョトン とした顔でそれは学習した覚えがないと頭を悩ませるセイラン。
「セイランは知らないと思うけど、大人のお店だよ。僕も写真とかドラマでしか見たことないしそれが本当なのかも知らないけど」
「やっぱ、もらってきたとこが悪かったかぁ〜あちゃ〜。カウンターあるし
ガルバくらいで収まると思ったんだけど…だめか〜。ちょっと、宮藤和樹!!何とかしなさい!あんたの持ってる知識で!」
無茶を言うな。というか、フルネームで呼ぶな。ましてや、今やっと名前呼んでくれたな。
「何言ってるんです一花さん。これからどうしろって言うんですか…てかこの壁に沿わしてソファー並べてるの良くないんじゃないですか?BOX席にしたらいいとか…それかいっそのことこれ色塗り替えるとか…」
「ソファは色を塗り替えるなら!このセイランにおまかせ下さい!!やり遂げます!!」
黒のアーム、赤い座面。少しばかりシックで大人っぽい。この空間に居座るとクラクラしてくる。ぼーっと部屋を見渡していると、一花がいくらかのお金をクシャッと無理やり和樹の右手に握らせてくる。
「ペンキ、じゃなくても何か必要なもんこれで買ってきて。私は疲れたから少し寝るわ」
大きなあくびをしながら部屋の奥の方のソファでゴロンと横になる。
セイランと顔を見合わせて二人で買い出しに行くことにした。
ぐれ〜む〜ん-貴方、妖精になりなさい!- +_+ @puee
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