壊滅世界

狐遊 レナ

第1話 死による救済

両親から虐待を受け、二つ年上の兄からいじめられて

小学校に入学何度も繰り返し殴られたことで歪みつぶれた顔が原因で友達もできず、

二年生に上がるころにはいじめの対象になっていた。


教師もいじめを黙認し、いじめはさらに過激になった


比例するように虐待も過激になり陰湿になってくる


傷跡が残るような虐待は、日中服で隠れて見えずらい位置にするなど


学校のいじめと親からの虐待、兄からの暴力に耐えて耐えて中学入学、


中学では技術の時間に後ろから押され利き手の薬指と中指を切断、


まともな食事もとれず骨と皮だけしかないようなそんな見た目になっていた


学校の屋上からとばされたこともあるし、リスカもさせらっれた。


なぜか、何をやっても死ぬことができず、死を選ぶことすらできなかった。


高校には入らず、親から逃げるように家を出て短期のバイトと日雇いの仕事で

各地を転々とした。


情人からすればつらいことかもしれない、ハードなスケジュールだが

家や学校での日々を思うと楽しく感じた。


ここから、僕の新しい人生を始める、そんな時だった


父親と鉢合わせてしまったのである


充血しきった眼をギョロギョロさせながら、かすれかけたガラガラ声で

「よお゛げんぎにじてたがぁあ?感動の再開だなぁっ」


殴りかかってくる父親の拳は、

きちんとした食事をとり、工事現場の仕事で鍛えた僕には

とてもじゃないが当たるっ気がしなかった


拳を躱したらすぐに足をかけて転ばし走って宿に帰った


帰るとすぐに荷物をまとめて宿を出発する


歩き始めて一時間半、信号待ちをしていると、

「死ねっ」かすかにそう聞こえたと思ったら、背中に衝撃を感じた。


体が前に倒れこむ、近づいてくる乗用車、思わず目を瞑る。


 ドンッ 鈍い音を聞いて意識は途切れた。

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壊滅世界 狐遊 レナ @kmgm122azz

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