第3話 我らが姫様

 お城の食堂?に来た。

 けどここもひっろい。

 体育館並みの広さに一面豪華そうな大理石の床、そして真ん中にテーブルが一つだけ置いてある。

 部屋が広過ぎてテーブルは小さく見えるが近づくとやっぱりテーブルも大きかった。と言うか大き過ぎない?

 テーブルの向こう側に宰相のザハールさんと執事長のザバスさんが談笑していた。


「お二人とも姫様ご到着ですよー!」


 セナさんがその細身のどこから出るのかと思う程の大声で二人を呼んだ。

 二人ともこちらに気がついた様で

 何やら言っているようだが聞き取れない。


「なんですかー⁉︎ もっと大きな声でお願いします!」


 セナさんは長い耳に手を添えて聞こえないアピールをしている。


 あ、二人がこっちに向かって来る。


「せ、セナよ席を離し過ぎではないか?話しが全然聞こえん」


 ザハールは急いで来たのか少し息が上がっていた。


「ふう…」


 セナさんは軽いため息を漏らし呆れた顔をした。


「ではこれで」


「風の聖魔よ、音を運べ!」


 そう言ってセナさんは右手を下から上に扇ぐ様に風を起こした。

 その風はテーブルの上にベールのようになりテーブル一帯を包んだ。


「ほう、風の伝達魔法かさすがだな」


 執事長のザバスが関心して言った。


「さ、これで会話は大丈夫です。お席に着きましょう」


 テーブル奥の位置に座るようセナさんが誘導された。私から見て右側の一番近い所に宰相のザハールさん。近いと言っても10m位離れてる…

 宰相の前に執事長のザバスさん、そのさらに10m位離れてセナさんが座った。

 4人で囲むには過ぎたテーブルだ…


「では皆さまお揃いですので朝食を頂きましょう」


 セナさんが普通の声で話しているのにすぐそばで話しているように聞こえる。

 これが先程の伝達魔法なのだろう。


 パチンッ


 セナさんが指を鳴らすと周りを取り囲んでいたメイド達が一斉に動き始めた。

 そうこの部屋に入った時に壁沿いにこの広い会場を囲むように沢山のメイド並んでスタンバイしていた。

 昨日入口で見たメイドさん達だろう数は全然少ないけど。それでも100人以上は居そうだ。


 しばらくして料理が運ばれて来た。

 それぞれの席に運ばれる。

 なんだか見慣れた感じがする…


 黒い御膳にご飯、焼き魚、味噌汁?漬物とガッツリ日本食が出てきた。でもこれ朝食のメニューだね。


「これって…」


「姫様がいらっしゃると言う事で姫様の故郷料理を用意致しました」


 セナさんがドヤ顔になる。


「この世界にも日本食があるんですか?」


「この世界には姫様と同じ所から来た異世界人建国した国があるのです、そこと交渉して手に入れました」


 私の他にも日本人がこの世界の居るんだ!


「おお、あの龍の国か」


「はい、あそこも最近異世界人の姫が来たとの事で話題でしたね」


「その人も日本人なのでしょうか⁈」


「うーんどうでしょう、姫様と違い黒き髪をしているらしいのですが」


 きっと日本人だ、私はハーフだから日本人の髪じゃないし。


「黒き髪というと太陽の神を崇める国にも黒き髪の異世界人が来たらしいな」


 ザハールさんも日本人の情報を持っているらしい。


「あの、その人達多分日本人です」


「そうなのですか?日本人は姫様の様な金の髪をしているものと思っておりました」


「私の父は日本人ではないので髪は父に似てしまって黒くないです」


「そうだったのですね、では日本人は髪が黒いと」


「そうですね」


「龍の国の姫は異界の物を召喚出来るらしくこの日本食の材料も召喚した種などで栽培しているらしいですね」


 日本の物を召喚出来るのかしら⁈

 ぜひ一度その国に行ってみたい…


「龍の国とは国交がありますからそのうち行けるかもしれませんね」


 セナさんが私の顔を見て察したようだった。


「本当ですか⁉︎」


「ええ、必ず」


 香蓮の顔がぱあっと明るくなった。


「その為にもこの後の祝福を頑張りましょう」


 すごい爽やかな顔で意味のわからない事を言うザハールさん。


「祝福とはなんでしょう?」


「これは、失礼しました。ご説明致します」


「今この国、ディストピアムーンでは姫様が降臨された事が話題で姫様を一目見たいと国民は願っております。そこで明日姫様のお披露目を行い、そこで姫様には国民に祝福を授けて頂きたいのです」


「お披露目⁉︎ それに祝福を授けるってどうすれば?」


 なんかとんでもない事になって来たよ…


「大丈夫でございますよ、国民にそのお姿を見せて頂きましてその後あの森でやってらした祝福を国民に向けて行って頂ければ十分です」


 何が十分かさっぱりわからないけど…

 森で何かしたっけ?


 … あ、もしかして歌?


「もしかして森で歌っていた事を言ってます?」


「その通りでございます!あの素晴らしい歌をお聞かせ下さい!」


 ええー!お披露目で歌うの⁉︎

 そんなの無理よ…


「因みにそのお披露目って国民の皆さんは何人位見るのでしょう?」


「そうですね、お披露目の場には10万人位で伝達魔法で国中に映しますので都内で100万人、都以外を含めるなら1000万位でしょうか」


「1000万! ゴホッゴホッ!」


 飲みかけのオレンジジュースみたいな物を思いっきり吐き出してしまった。


「だ、大丈夫ですか?」


 いつの間にかセナさんが側に来て背中を叩いてくれている。

 メイドがわらわら集まり拭いてくれる。


「ゴホッ、あ、ありがとうございます。そんな大勢の前で歌うのですか?」


「姫様なら大丈夫です!」


 何、その意味不明な自信は?歌うの私なんだけど?


「姫様から国民は小さくしか見えませんし何より常に夜ですから、観客は見えなくて誰も居ないのと同じですよ」


 執事長のザバスもザハールの言葉にうんうんとうなづいている。

 しかしそうか、ここは常に夜の国だった。

 観客が見えなければ少しはいいかな…


「な、何を歌えば…?」


「そうですね、森で聞いた歌も素敵でしたが明日はこの暗い国を明るく照らす様な歌を頂ければ皆喜ぶと思います」


 明るい歌か…

 あまり得意じゃないんだけど。


「考えてみます」


「よろしくお願い致します」


 宰相のザハールは席から立ち上がり深々と頭を下げた。それに伴いザバスさん、セナさんも席を立ち頭を下げた。


「では姫様、今日はゆっくりお休みになられて明日よろしくお願い致します」


 異世界で初めての晩餐を終えて部屋に戻った。

 部屋に戻るとメイド4人が待ち構えていた。

 真ん中に薄着のドレスの様な服が飾ってある。


 まさかあれに着替える?あれがパジャマなの?


「「「「おかえりなさいませ香蓮姫様」」」」


 4人で練習したかの様に揃っている。


「そのままではお休みになられないでしょうからこちらに着替えて頂いてお休み下さい、お召し物を私が選ばせて頂きました」


 部屋まで送ってくれたセナさんがドヤ顔でパジャマらしき服を紹介する。


 見た事もないさらりとした薄い布で出来ておりドレスと言われてもわからないくらいに綺麗な服だ。


「ささ、お着替え致しましょう」


 あーれー! という間に来ているドレスをメイド4人で脱がされふわふわな布で身体中を拭かれ下着、最後にドレスの様なパジャマを着せられる。

 薄いピンク色をしたその服は着ているのを感じない程軽く肌触りも凄く気持ちがよかった。

 これなら気にせず眠れるかもしれない。


 その後少し広い部屋など見て回りバタバタしたが着替えも終わり皆部屋を出て行った。


「ゆっくりおやすみなさいませ、香蓮姫様」


 セナさんもそう言うと部屋を出ていった。

 一人広い部屋に残され少し寂しさが出たがベッドに横になるとすぐに眠気が来て目を閉じた…

 

 コンコン


「ふにゃ! は、入ってます!」


 は!何言ってるんだろう⁉︎


「姫様おはようございます。失礼致します」


 エルフメイド4人組がゾロゾロと入って来た。

 一人がカーテンを開ける。

 しかし寝る前と変わらず暗い、本当に常に夜の国なのだ。


「朝なんですよね?暗いから朝の感じがしなくて」


「そうですね、この国の者達はある呪いに掛かっているのです」


 え、それ昨日食事の時に話してくれればよかったのに…


「昔、三神の一人であるスサノウは自分の力に溺れてこの世界で好きに暴れていました。この世界の創造神である天照アマテラスとも喧嘩になりその時に我らが守護神である月読ツクヨミ様は天照側と協力しスサノウを大人しくさせました」


 話し長いね…

 また寝てしまいそうだ。


「しかしスサノウは天照に協力した月読様を困らせてやろうと夜が長くなる呪いを月読様の守護するこの地に掛けたのです」


 ここが常夜なのは神様のせいなのね…


「今では天照とスサノウは和解し三神によってこのイヴァーリースは守護されています」


「え、それじゃこの国の呪いは?」


 和解したなら呪いは解除するのでは?


「はい、和解により呪いは解かれると思われました。ところがスサノウが呪いを解除しようとしたところ解除出来なかったのです」


 掛けた本人が解除出来ないなんてそんな事があるのだろうか。


「この土地はイヴァーリースでも最も魔力が高い土地でさらに月読様の加護を受けておりその影響で呪いが変化してしまいスサノウ本人にも解除出来なくなってしまいました…」


「神様でも出来ない事があるんですね」


「全くですね、しかも長く常夜だった為に夜に順応した者が多くなり日の下に出れない種族の多くがムーンにおります」


「そんな呪われた地ですが皆この地で穏やかに過ごしており今回姫様が来られると聞いてまるで太陽が明るく照らし出すかの様に姫様をお待ちしております」


 突然来た私なんかをなぜそこまで切望するのだろう。


「どうして皆さんそこまで?」


「この地には言い伝えがあるのです。」


「光、闇、混沌、彼方 の使者より喜世きせとなるであろう」


 彼方の使者、一人は私の事なのか…

 するともしかして後の二人は昨日聞いた日本人二人では?


「なるほど…皆さん彼方の使者が私だと?」


「はい、光は太陽神の国、混沌は龍神の国、そして闇はこの国の事となり他の国へも彼方の使者が現れたと聞いております」


 やっぱりそうだね。


「そして我らには香蓮姫様がこうして来て頂きました。疑いようも無く姫様は我らが待ち望んだ方なのです!」


 熱く語るセナさん。


「ですから今日は我々の為と思って素敵な姫様であられる様お願い申し上げます」


 気がつくと準備の終わったエルフメイドもセナさんの後ろに並んで頭を下げていた。


 そこまで切望されて私でできる事なら期待に添いたいけど…

 姫様だからね、全くやれる気がしない。

 歌なら少しはお役に立てる気がするけど。


「私に何が出来るかわかりませんが頑張ってみますね」


「姫様…」


 セナさん、4人のメイド達は涙ぐんでいた。

 いや、泣かなくても…


 その後は朝食を例のひっろい部屋のひっろいテーブルでみんなと食べた。

 お披露目は午後からと言う事で部屋に戻り準備をすることになった。例のごとくまた違うドレスが飾ってある。

 今回は綺麗な青色のドレスだった。

 襟止には拳大の青い宝石が付いている。

 丈も足よりも長そうで引きずって歩く事になりそうだ。

 その横に一層光るネックレスが置いてある。

 プラチナゴールドに親指大のダイヤが中央にどどんとついておりその周りはキラキラしたダイヤだろうか、ふんだんに散りばめられていた。


「なんかすごい事に…」


「まずは、湯浴みからですね」


 え、またあれやるの…

 4人のエルフメイド達が準備バッチリで待ち構えていた。


「はい…」


 ふふ〜ん🎶 ふ〜ん🎶

 ふ〜ふふ〜ん🎶


「それはお披露目の時の歌ですか?」


 湯に浸かりながらどんな歌にするか考えていたら口ずさんでいた様だ。


「まあそんなところでしょうかね~」


「素敵な音ですね」


 うっとりしながら私の体を磨くエルフ達。


 湯浴みを済ませるといよいよさっきのドレスを装着だ。


「く、苦しいぃ〜!」


「もう少し頑張って下さいませ!」


 ギチギチッ


「クウゥ〜」


 ドレスを着る為のコルセットらしいけどめっちゃ締め付けられてます!

 もう、無理!戻しそう…


「もう一締めしたいところですが姫様が歌えなくなると困りますのでこの辺で妥協致しましょう」


 4人がかりで締め付けてまだ足りないの⁉︎

 ドレス着る度にこれだと死んじゃう。


 その後はドレス、アクセサリー、お化粧と整えて行く。


「さあ、姫様。鏡の前でご確認下さいませ」


 どうやら出来た様だ。


 うわ!! 誰⁉︎


 前も同じ事思ったけど今回の方がもっとすごい。

 くびれもくっきり。お目目もぱっちり。


 青いドレスに首に真紅の宝石、派手な金髪がより一層強調されて自分とは思えない姿がそこにあった。


「どうですか?姫様」


「ちょっとやりすぎの様な…」


「姫様自身がお綺麗だからこそここまでになるのです、自身をお持ち下さい」


「そうです!こんなお綺麗な方はエルフ族にもいませんよ」


「姫様はこの国の憧れとなりますよ」


「そのお姿、闇夜に現れたダークネスプリンセスの如く民衆を困惑と魅了せしめるでしょう!」


「うっとりしますわ、姫様」


 セナさんと4人のエルフメイド達は褒めまくる。

 一人変なのがいるけど…


 コンコンッ


 部屋の大きな扉からノックが聞こえた。

 メイドの一人がそのドアからスッと出ていった。


 程なくしてドアが開けられ宰相のザハールさんと執事長のザバンさんが入って来た。

 二人ともラノベとかで出てきそうな立派な貴族みたいな服装をしている。勲章見たいのもいっぱい付いていた。

 というか本物の貴族か。これまでこの国を守って来たのだろう。

 二人が私の前に出て騎士が誓いを立てる様に膝を折り頭を垂れる。


「香蓮姫様におかれましてはご機嫌麗しくこの晴の日、誓いを立てさせて頂く事を幸福の極みと大変嬉しく思っております」


 ザハールさんが改まって宣言した。


 これどうすれば?


 セナさんに助けを求める。

 セナさんは右手で撫でるジェスチャーをしている。


 ああ、そういうことね。


「お二人ともこれからよろしくお願いします」


 そう言って二人の頭を優しく撫でた。

 二人の耳が赤くなっている。


 あれ?間違えた⁉︎


 セナさんを見ると笑いを堪えて自分の肩をポンポンと叩いている。


 あ、頭じゃなくて肩を触るのね。


「ささ、皆様。これからが本番ですよ」


 セナさんが元気よく号令をかける。

 誓いの儀式あれでいいのだろうか?

 やり直した方が…

 二人も少し残念な顔をしている様に見えた。


「さっきのやり直した方が?」


「大丈夫ですよ、本番で正式なのやりますから今のは練習です」


 そうなんだ、てか本番でもまたやるんだ…


 皆で部屋の扉まで来た。

 ザハールさんが前に出て大きな声で言い放つ。


「姫様、祝福の儀を開始する!扉開けい!」


 重々しい扉がゆっくり外の衛士にて開かれて行く。

 ザハールさんが最初に外に出て状況を確かているようだ。


「では姫様、こちらへお越し下さい」


 言われるがまま部屋を出る。

 ザハールさんが促す方向にゆっくり進む。

 ドレスが重いかと思ったら全く重さを感じないくらい軽く歩けた。これも魔法だろうか。


「うにゃ⁉︎」


 長い、果ても見えぬ廊下には壁に沿って金色の鎧を来た衛士がズラーと両側に立っている。


 な、何人いるんだろうこれ…


 城に入る前のメイド達にも驚いたけどこれも圧巻である。


「姫様、御出場!」


 廊下に並んだ衛士が一斉に剣を抜き自身の中央に立てて構えた。

 その音でビリビリと廊下が震えている。


「こちらの陣にお入り下さい」


 ザバンさんがエスコートする。

 来た時に乗った移動陣だ。

 陣の真ん中に立つとザハールさん、セナさん、そしてその後に4人の雰囲気が違う騎士が4人私を中心に四方に警護に立った。

 4人は黒い鎧に金色の煌びやかな意匠が入った鎧と一眼で名剣とわかる程の立派な剣を持っており並んでいる衛士同様に中央に構えた。


 ガシャッ!


 4人が見事に揃っていてかっこいい。


「姫様、動きますね」


 セナさんが声をかけてくれた。

 そしてゆっくり浮かび上がり一定の高さまで上がると静かに進み始めた。


 ザハールさんが右手を先制の形であげた。

 すると護衛の衛士以外の並んでいる衛士が陣を先頭に剣を前斜めに高く掲げ出した。

 その構えるタイミングが絶妙で陣が進む少し前の衛士達が次々に構えて行く。

 まるで私達を送り出すかの様に。


 そしてこの物凄い状態のまま陣はゆっくり会場に進むのであった…


 ◆   ◇   ◇   ◇    ◆


「我は姫様の御出場にて護衛を任された、ダークフォーナイツの一人!」


「セロ!」


「長らくこの国が切望した君主の晴れの席にてお側でお仕え出来るとは末代までの誉れである」


「まったくである!吾輩は同じく護衛を任された ウノ! である」


「我は ドス! 貴殿ら騒がしいぞ!護衛に集中するのだ!」


「私は トゥレス! まあまあこんな大役は冷静ではいられますまい」


 トゥレスは雄一の女性騎士であった。


「しかし、あまり騒ぎますと姫様に気取られてしまいますよ」


「うむ、トゥレスの言う通り!この会話は我らのみ聞こえるフォーナイツ専用の念話だが姫様に置かれてはこの念話さえも看破するのもたやすいであろう」


「だから騒がしいですってセロ、もう少し静かにしてください」


「気持ちはわかりますぞ!セロ殿!」


「ドスまで…」


「しかし、姫様はお美しいのう~」


「セロ、そんなに女性を殿方が見つめるものではありませんよ」


「そういうトゥレスも女性でありながら見とれておるではないか?」


「な、何をいうのです。ウル、私は同じ女性として尊敬の眼差しで見ているのです」


「ドスなど先ほどから瞬きもしてないじゃないですか?」


「鎧の上からそんなことがわかる訳がなかろう」


「わかるさ、目がギラギラしておるぞ」


「いかん、いかんぞ!お主たち姫様をその様な不純な目で見ては不敬であろう!」


「「「そういうセロが一番ガン見してますよ」」」


「ぬ、お主ら・・・」


 香蓮は何かストーカーのような気配を感じキョロキョロしていた。


「お前達・・・!」


「「「「セナ様!!」」」」


「しまった、セナ様も念話を看破できるのであった!」


「お前達・・・!後で私の部屋に来なさい!」


「「「「はは!」」」」


そういうセナも自分が選んだドレスで煌びやかになった香蓮を見てほほ笑むのであった。

 


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