最悪の男②

前置き

鬼柳赤兎の回想の続きです。

前回に引き続きSAN値をごりごり削るような内容であることをご了承ください。

何とか今話で鬼柳の過去と現代を書き終わらせれそうです。

⚠️グロいのが苦手な人は見ないことを推奨します。


再び目が覚めた後俺は(はっ、何が起こったんだ。とりあいず警察に電話して…でもこの家置き電話なかったよな。

外に出ようにも電気はないし、構造をよく知らないわで脱出の目処すら立たなかったがとあることに気づいた。

丁度偶然歩いているうちに鏡か何かに反射して自分の姿を見て驚いた。


なぜならあちこちにあった虐待の跡がなくなっていたのである。

これでは正当防衛どころの話ではなくなってしまう。

何故なら証拠不十分で正当防衛が認められずにただの殺人罪になってしまうだけだ。

だったら隠すしかないとしかないと思った時とあるメッセージが届いた。


システム音:スキル【略奪】より鬼柳邪道と鬼柳糜爛からスキルをそれぞれ一つずつ入手できます。

何を選ぶか選択してください。


そのメーセージを見るに俺のスキルは最悪だと気づいてしまった。

俺のスキルの組み合わせが最悪だということに。

外に四苦八苦しながらもなんとか外に出た時彼は初めて自分を受け入れてくれる世界はないのだと悟った。


そう外の世界に出た瞬間再びスキルが暴走したのである。

再び意識が戻った時ボロボロの死体が目の前にあった。


それで人が寄り付かないような場所を転々としていたけれどその日3度目の大きな転機を迎えることになる。


クラン粛正者の総長である春山和樹が俺を抹消しに来たのだ。

(ああ漸くこの呪縛から逃れられる。)と思いつつ、

俺は「近づくな。俺のスキルであんたが死にかねねえ。」と言ったが

彼は「そうか、お前は自分の意志に関係なくスキルによって人を殺しているのか。

ならすぐに楽にしてやるよ。

安心しろ、俺は最強だ。

お前程度に負けはしねえよ。」と語った。


気がつくと目が今にも閉じようとしていていて彼がそばにいた。

ああこれで漸く楽になれるそう思って目を閉じた。

もう目が覚めることがないように願いながら。


システム音:スキル【残機】により鬼柳赤兎をリスポーンさせます。

     error発生。

     本人の拒否により失敗。

     retry

     retry

     retry。

     …黒柳赤兎をリスポーンさせることに成功しました。


?年?月⁇日後

最悪だ。

どうやら俺が持っていた三個目のスキル【残機】によって

復活してしまったらしい。

最悪だ早く死なないと…。

そっから何度も自殺をした。

だが死ねるどころの話じゃなくなってきた。

むしろ【残機】スキルの力が強くなっていっているのを感じる。


早く早く死なないと。


そこであることを思いついた。

それは常識的に考えたら最悪なことだ。

4月4日午後4時44分に大虐殺をすると犯行予告をし、

実際に行いクラン粛正者や他のクランのメンバーに殺しまくってもらう。

そうすればいつか俺は死ねるはずだ。


そして俺は動き出した。

今度こそ完全に死ぬために。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る