女性の家に女性(男)が転がり込むのは犯罪?
「……どうしよう」
「レイジーさんと話してみます?」
そのほうが良いんだろう……だが……
「……私中身が男だから正直、女性の家に入るだけで結構勇気いるんですけど」
「そこはキョウヤさんがよく言う、
根性です!!」
キョウヤさん、ああ見えて結構脳筋だったりするのか?
「……そうですね、やらないよりやってみてから後悔してみます」
「そのいきです!」
「……というわけでして」
「ぜひ!全然私の家は空き部屋が多いのでwelcomeです!」
すんなりOKがでた
「いいんですか?男を普通に、家に上げて」
「いや、むしろ両親が泣いて喜ぶと思います」
「え、もしかしてお家に両親が?」
「はい、一応名家なんで……私が跡取りなんです」
「一体何のお家なんですか?」
「こいつの家は最強クラスのハンターです」
「……もうすでに後は継いでます」
「あ、ふ〜ん」
金銭とかそこら辺は心配無さそう……
「というわけで、行きましょうか?」
「金払ってから行けよ?前科一犯」
無銭飲食の前科一犯持ちかよ!?
「ごめんって、それにあのときは仕方なかったし……」
「冗談だ」
笑えねぇ冗談だよ?キョウヤさん……
「はい、銀貨5枚」
「はい!丁度頂きました〜!」
ミラーさんの笑顔はこっちも笑顔になるなぁ
「あ、そういえば」
「どうかしました?」
「あの店に1人従業員が居たんだった」
「どんな人ですか?」
「名前はタリス、現在では珍しい幻獣『フェニックス』だそうだ」
めっちゃ大物を従業員として雇ってた!?
「……キョウヤさん、凄い人ですね」
「本当、あいつさらに教会の最高神官と最強の騎士団長、さらに最強の冒険者がバックにいるのよ……」
「……敵に回したくない人ナンバー1ですね」
「本当にね……
さてここが私の家『セントート』家よ」
「わ〜」
めっちゃ豪邸〜……入りづら〜。
「ただいま〜」
「おう、レイジーお帰……り」
「あら、どうしたのあなた、急に……
あら」
スゲェイケオジのお父さんとめちゃくちゃ美人なお母さん出てきた!?
「紹介するよ、ロリアンさんこの人が父、元ハンターで今は依頼書の清書と報酬計算の職に就いてる」
すげぇ、戦えて経理できるのか。
「そして、こっちが母、元ハンターで今は職なしだが、この家の家事を一人でこなす、我が家に必要不可欠な存在なんだ」
え、このクソでかい屋敷の家事を1人で?
「……と言うかいつまで固まってるの?父さん、母さん」
「むむむ、娘が……」
「あわわわわ」
『娘が女引っ掛けて帰ってきた!?』
おお、息ピッタリ。
「人聞きが悪いよ!」
「いやいや、お前……普通は男だろ!?」
「そこ?別にいいじゃん法律で同性婚認められてるし」
「だが……跡取りが……」
「まぁ、レイジー?その娘とはどんな関係?」
「貴族に狙われるほど美人の女性だったから狙われないようにしてるだけ」
「まるでお姫様ね」
「それと、この人一応異世界人だから」
『そうなの?』
「あ、一応元男です……」
『………へ?』
「えっと……どういうこと?」
「じつはカクカクシカジカ……」
「なるほどなるほど、つまりレイジーが君をナンパしたと」
「ちょっと!父さん!?」
「はい、その通りです」
「ロリアンさん!?」
「冗談です」
「あら〜良かったわねあなた」
「ま、まぁ結果論としては……」
「それはどういう?」
「実はな、レイジー、お前に見合いの話があって……」
「あ、パスで」
「お前本当に男嫌いだな」
そうなのか……でもキョウヤさんと
ココールさんには大丈夫だったが。
「私は心の底から信用する人しか興味が無い」
「……じゃあパスと言っておく……
それとなレイジー」
「何?」
「俺はもうお前に何も言わない、だから好きに人を愛せ、女でもいいお前が本当に愛したい人のみ愛せばいい」
「……父さん」
「レイジー、あなたは強い娘、だからね」
あ〜泣けるな……
『ロリアンさんを落としなさい』
……あ〜、怖いなぁ
「……父さん、母さん」
流石のレイジーさんも反論を……
「わかった!ロリアンさんは私の手で落として見せる!」
キョウヤさーん!助けて!!
「よくぞ言った!流石は我が娘!」
「頑張るのよ!」
……まぁ、キョウヤさんにも考えてあげてって言われたし……少し乗ってみるか
「と、言うわけでロリアンさん、よろしくね?」
「よ、よろしくお願いします」
う〜ん山を超えたら山岳が出てきたな……
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