君の心は透明だった。

超神星「ちょうしんせい」

1章 病気と一緒に

第1話 透明な心に潜む影

2007年3月

 今僕は人の死に直面し絶望の淵に立っている。

カーテンを閉めた暗い部屋の中で、外の大雨のように涙を流しながら彼女のことを考えようとするが、考えようとしても思考回路が止まってしまう。なぜ人は死んでしまうのか。なんで死ぬことはこんなにも残酷なのか。人は生まれた時から死はつきもの。人が死んでしまったら、誰か悲しむ人が必ずいる。今の僕が泣いているように。



2006年9月

 今日から9月。夏も終わり秋が始まる。

 僕、西島鳴海にしじまなるみは田舎の高校に通っている一年生の男子だ。みんなクラスメイトは僕に話しかけてくれるけど僕は話すことがあまり好きじゃない。話には乗るけど、自分から話しかけることはまずない。なんで話すことが好きじゃないか。それは、人と話していると人からどう思われているとかいろいろ考えてしまうから。どんな些細な言葉やしぐさでも考えすぎてしまう。自分の悪い癖だ。

今日はやけにクラスのみんながざわざわしている。新学期の始まりだからだろうか。疑問に思いクラスメイトの会話を聞いてみる。

『あそこの鳴海の席の隣新しく席追加されてないか?』

『確かに、誰か来るんじゃない?』 

『都会の子だったらいいな』

『そうだなぁ』

確かにそうだ。僕の席は窓側一番後ろの一人席。前までは隣に机がなかったのに今日は机がある。誰が来るんだろうとわくわくしている自分がいる反面、隣の人とうまく話せるか少し不安になってしまう。


「鳴海、お前の隣の席に新しく転校生来るんじゃない?」

「あ、確かに来るかもね。転校生。」


今話しかけてくれたのは僕の幼馴染、水谷相馬みずたにそうま。クラスの人気者で、友達で唯一普通に話せる相手だ。僕から見てもわかるくらい誰よりもリーダーシップがあって優しく明るい。


「お前しっかり転校生と話せるのか?」

「うーん、たぶん話せないかも。ていうか、話せる自信がない。」

「おまえ、本当に話すの苦手だな。」

「まあ、昔から苦手だから。」


学校のチャイムが鳴る。そうすると急いでクラスメイトは自分の席に着いた。


ガラガラガラ


「鐘なったぞー。お前ら席に着けー。て、もう着いてるか。」


鹿川風雅かぜしかふうが先生。通称 風鹿かぜしか先生と呼ばれている。うちのクラスの担任で、みんなに人気があるいい先生。


「みんなにうれしいニュースが二つある。みんなどっちから聞きたいか?」


すると、相馬が手を挙げていった。


「風鹿先生!二番目の良い知らせがいいです!」

「よーし分かった。二つ目の良い知らせは、農家の方からブドウをもらったぞー。後でお昼の時出すから、楽しみに待ってろ!」

「風鹿先生、一つ目は?」

「一つ目は、お前たちは感がいいから気づいていると思うが、転校生が来る。今日は来ることができないみたいだから明日の水曜日に改めて紹介するぞー。」


みんなが騒ぎ出す。


「先生、都会の子ですか?」

「女子?男子?どっちですか?」


風鹿先生がいったん質問するみんなを落ち着かせる。


「落ち着いて落ち着いて。とりあえず明日その子来るから、その時に質問する時間とるから。」

『はあーい』


教室は依然と転校生の話題で盛り上がっていた。


「じゃあ朝のHRの続きするぞー」


朝のHR、4限目までの授業が終わり昼休みになった。

昼休みお弁当を食べようとすると、相馬がこっちに近づいてきた。


「一緒に一階の購買行こうぜ」

「うん。いいよ。」


相馬のほかに4人と一緒に購買に行く。一階に降りるために階段を下る。

相馬たちの会話を聞きながら歩いてると、心臓か肺か急に胸が窮屈になっていく。まるで誰かに心臓をつかまれたように苦しい。


「鳴海、聞いてるのか?」


息ができない。視界がだんだん暗くなり足元の感覚がなくなった。


「おい、鳴海!大丈夫か!」

「あっ」


足を滑らせた。

階段の踊り場の段差を踏み外し勢いよく転げ落ちた。


「鳴海―――!!」


僕の意識は階段から転がり落ちる痛みとともに闇へと消えていった。






*   *   *   


どうもこんにちわ。超神星ちょうしんせいです。

この小説を読んでいただきありがとうございます。

僕自体小説を書くのは初めてなので、自分が書きたいように書こうとおもいます。

それを皆さんに読んでいただけたらなと思います。

僕は普段高校生なので投稿頻度は早くても4日から1週間かかると思います。

是非最後まで楽しんでってください!!





















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