第51話 死闘の前のお楽しみ
「理人くん、急に出かけてどうしたの?」
「急用か? 出かけるなら一緒に出掛けたのに」
「まさか理人お兄ちゃん、変な所行ってないよね!」
夕方に帰ってきたらこれだ…言い方は至って自然だが、少し目が怖い。
「ああっ、ガイアとこの間、通信していた時に見てちょっと羨ましくてな」
「ガイアはかなり破廉恥な事をしていますよね? それが羨ましいってなんですか? まさか理人くん、娼館に行ったんですか? それだと…お姉ちゃん悲しいなぁぁぁぁぁー-」
「理人…違うよなぁぁぁ、そんな所行ってないよな? なぁ私の目をみろよ…なぁ」
「理人お兄ちゃん…そんな事しないよね? お兄ちゃんはリタ達だけが好きなんだよね」
ガイア…この三人はとんでもなく独占欲が強いんだ。
『幼馴染』だから3人は仲が良い…だがそれが通用するのはこの3人のみ…他は認めない。
それ以外に浮気をしたら…地獄しかない。
「違う、違うぞ! ガイアの通信水晶でな、こんなのを着ていた娘がいたんだ…それで皆に着て欲しいなぁって、そう思っただけだ」
俺はストレージから買ってきた物を取り出した。
「理人くん、それって」
「理人、それはなんだ?」
「理人お兄ちゃん…それなぁに?」
娼館に行って無いって理解したんだろう…さっき迄の恐ろしい顔が、いつもの優しい顔に戻った。
「これを着た、皆がみたいんだ」
「お洋服に…下着ですか? きゃぁ…理人くん、本当にこれ着て欲しいの?」
「うわぁ…凄いな、これ乳首の所が穴あいているし、他もスケスケで裸みたいだな、まぁ着ても良いけどな」
「下着だけじゃないよ…この服着たらパンツ丸出しになるよ、しかも胸も谷間が凄いよ…まぁ理人お兄ちゃんが見たいなら、うん
着てあげる」
渋々みたいに聞こえるけど、手に取って色々みている。
ふぅ~、ちゃんとした言い訳を考えていて良かった。
それに耳を赤くしながらも嬉しそうに、眺めているし。
「そ、それじゃ早速、着てみるね」
「まぁ、理人が着て欲しいなら…早速着替えてくる」
「そうだね、だけど理人お兄ちゃん、外ではこれ着なくて良いよね?」
「こんな姿、他の男には見せたくないから、勿論部屋の中だけで良いよ…当たり前じゃん」
「そうね…理人くんだけ、そういう事よね?」
「確かに理人以外には見せられないな」
「まぁ理人お兄ちゃん専用、そういう事だよね!」
こんな姿他の人には見せて欲しく無い。
「そうだな、確かに俺の者みたいで…嬉しい」
「「「そう」」」
「理人くん、理人くん、お姉ちゃん恥ずかしいけど着てみたよ…どうかな?」
「結構、凄いな、これ全部丸見えじゃん」
「凄いね、理人お兄ちゃん、なんだか裸よりもエッチに見えるよ…理人お兄ちゃん、鼻血が出ているよ」
ガイアの周りの女性が着ているのを見てもちょっとエロイな位にしか思わなかったけど…
身近な人間が着ていると…なんだか凄くエロく感じる。
しかもチョイスが凄い。
マリアは紫の下着を上下身に着け…勿論スケスケ、しかも乳首と股の所には穴が空いている。
エルザも似たような感じだが赤でレースが加わっている。
リタはピンクで透けていて、その上に透き通るキャミソールを着ている。
小さい頃から一緒の幼馴染が着る…凄く興奮する。
「ああっ、ゴメン、興奮したみたいだ、洗面所で拭いてくる」
「そう、興奮したんだ、お姉ちゃん嬉しいな」
「そうだな興奮したなら我慢しちゃ体に良く無いな…うん相手してあげるよベッドに行こうか?」
「理人お兄ちゃん我慢は体に毒だよ…お嫁さん、なんだから何時でもしてい良いんだからね」
そのまま手を引かれて、ベッドの所に連れて行かれ押し倒された。
これどう考えても『しても良い』じゃないよ?
3人の方が『したかった』んだよな…買ってきた下着に着替えてくれて、誘ってくれるのは凄く嬉しいから良いんだけどな。
結局、エロい下着を身に着けた幼馴染の魅力に勝てず、いつも以上に励んでしまった。
◆◆◆
そろそろか?
今はもう深夜…3人は俺の横で寝ている。
この下着、まじまじと見ると凄くエロい。
また興奮してきたが、今は駄目だ。
そろそろ、デスラVSジブヤの戦いも大詰めだろう…
俺がデスラを倒すチャンスは此処からの僅かな時間しかない。
幼馴染のあられもない姿に後ろ髪をひかれつつも俺は部屋を後にした。
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