第42話 理人は…
「あれはなんなんだ…聞いていたのと話が違うぞ! ああいうのって30分から1時間位だって聞いていたぞ」
「本来はそのはずですよ…お母さんから私が聞いたのもそんなもんです…実際に親の…その営みを見ちゃった事があるけど、そんなもんでした、理人くんのとは全く違います…あれが『愛』と言うのなら凄く愛されているんですよ…私」
「私達でしょうマリア、だけど二人とも凄く勘違いしているよ? それは最後までした場合の時間だよね? お父さんやお母さんのを見た時はそうだったよ! 理人お兄ちゃんは…あの、その最後までしないであの時間だったんだから」
私たちは少し早起きしてお茶をしています。
三人とも経験した後だから、これからの事を少し話す事にしました。
確かに言われてみればそうです。
一晩中寝ないでした行為が、まだ始まりだというなら『全部』となったらどうなるのでしょうか?
「ああっそうね、確かにそう、だけどそれ以上に凄いのは、え~とあれよ! そう私の体の中で理人くんが触れてない所は…何処も無いわ…あの…それも手だけじゃなくて舌で…」
「あれ、あれ、あれね…理人お兄ちゃんは、可笑しすぎるよね! 『愛してる』『好きだ』『綺麗』『可愛い』を連呼しながら、その一番汚い部分まで舐めるのよ…恥ずかしくて死にそうだったけど…それが凄く気持ち良くて…汚い所なんて無いなんて言って…ああっ『愛されているんだ』そう思ったら…もう駄目だよね…何でもしてあげたくなっちゃう」
「ああっ昨日自分がして貰って解った、あれは本当に反則だ…頭の中が理人に書き換えられる…幾ら好きだ愛してる、なんて綺麗事を言っても本当にそうなのか、解らない…だが『私の中に汚い所はない』と言い切り、あそこ迄されたら『全てが本当なんだ』としか思えない…どんどん好きが加速していって、他の男になんて絶対出来ない事を理人にはしたくなる…もう私はきっと理人抜きじゃ生きていけない…これ程迄人を愛した事は無い…そうなってしまったよ」
「そんなのあたり前だよ、理人くんだもん…だれど理人くんは私がどれ程好きなのかな…本当にそう思っちゃう…夫、旦那様、だけど…お嫁さん…全部埋め尽くされちゃったよ、もう駄目、最早理人くんは私を愛するために女神が作ったとか言われても信じちゃう」
「ハァ~私もそう思うよ…なんで私、理人お兄ちゃんにあんな酷い事したんだろう? もし今の私があの時の私をみたら極大魔法放っちゃうよ…もう身も心も全部お兄ちゃんの者だよ」
うんうん、確かにそうだ…もう私達は理人くん無しでは生きられない…その位好きだ。
「さあ、今日は私の番だし、今から夜が楽しみ、今日は私も理人くんの為に頑張らないと」
「マリア、最初の一順を決めただけだよ? 今日からの分はまだ決まってない、私だってお兄ちゃんと…そのしたいもん」
「そうだろう? あの順番は最初の一順だけだ」
確かにそうだけど…
「そう、それならそれで良いけど、これからどうするつもり?」
「誘った者勝ちで良いんじゃないかな」
「待て、そんな事したら、理人が困るんじゃないか?」
「それじゃ、どうするの?」
「あのさぁ、私思うんだけど、私達がどうしたいか、じゃなくて理人くんがどうしたいかじゃない?」
「そうだな…うん理人がどうしたいかだ」
「そうね、お兄ちゃんに決めて貰う、それで良いって事だよね?
それじゃマリアがお兄ちゃんに今後どうしたいか聞いてよね」
「まぁ言い出しっぺだからな」
「あのねぇ、この間も私だったじゃない、今度は…」
「お願いマリアお姉ちゃん」
「お願いするマリ姉!」
「それズルい…だけどもうそれ私に効かないから…そう呼ばれて、本当に嬉しいのは『理人くん』にだけだもん」
「そう、本当に使えないよ」
「全く」
「二人とも酷いよ」
「仕方ない、この間がマリアだったから今度は私でいいや…次はリタだからな」
「まぁ仕方ないよね」
色々ごちゃごちゃしていますが….
私を含む三人がもうどうしようもない程、理人くんの事が好きな事は凄く解りました。
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