【実話】私には友達が必要だ

プロローグ

　最近、思い出した。

　次にあげる言葉を口にする人は、私の周りに何人かいる。

「友達はいない」

「友達なんていらない」

「友達がいなくたって生きていける」

　３つめの言葉は、実はかなり前に私が思ってしまったことだ。

　人の残念な性格に呆れた。

　自分勝手な性格に呆れた。

　そんな時期があったことを、最近思い出した。時期と言っても、1日しか思わなかったことだから、本当に、本当に短い時間で一瞬思っただけ。次の日には元気に友達と話していた。

　どうして、１日のうちの、そんな一瞬の考えを思い出したのかっていうと、友達の凄さに気づけたからだ。今から話すことを聞いて、少しでも「友達っていいな」と思ってくれたら嬉しい。

　友達はいらない、なんて言わないで。

　一人で生きようとしないで。

　私は親友のおかげで変わった。