第5話

 メイクをして。

 部屋を出る。

 彼を探しに行くんだ。

 わたし。

 彼が、生きてる気がしてきたから。

 わたし。

 ドアに、手をかける。

 ちょっとだけ、こわい。

 本当に、彼がしんでいて。

 わたしは。


「ううん」


 彼に会いに行く。

 まずは、ゲーム売場。新作ゲームを見てるかもしれない。

 いなかったら、たぶんいつもの喫茶店。きっと、コーヒー飲んで、わたしを待ってる。


「よし。いくぞ。いってきます」


 ドアを開けた。


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