第35話 大阪のホテルにて

ミヤが合流すると何故かデレデレとし出した。何処でもデレデレできるはすごい、感心した。


「ねぇ、スイーツ食べよう」そう言って甘えてくる。立食形式のパーティーの為好きな物が食べれるのは嬉しい、旨そうなスイーツが沢山有る。


いくつかを取ると、テーブルに移動してくつろいで食べ始める。


少し小さめなサイズだが、めちゃくちゃ旨い。感心しながら食べて要るとボーイが来てリー サイファが呼んで要ると伝言わ受ける。


それでは行きますか!少し気合いが入る。

奥のV.I.P.席に移動しリー サイファな挨拶をした。リー サイファの横に黒服の男性が座っている。向かい側に座るように促されるて2人で座る。長いソファーに座ると三宅島が腕に絡みついて来た。


リー サイファが何か言いたげにこっちを見ている。

「本日はお招き頂き有り難うございます。私は高藤 仁、こっちは私の護衛担当者です」


「いえ、遠い所わざわざお及びして申し訳ございません。それより高藤様人払いをお願い出来ますか?」


「すみませんが、護衛を戻す事は出来ません」


「そうですか?」ちらっと黒服の男性を見る。黒服は静かにうなずいた。


「では、本題。入りましょう。 高藤様に今後、私、リー サイファの警護をお願いしたく今回お招きいてしました。いかがでしょうか?」


「護衛の申し込みであれば本省に直接依頼されてはいかがでしょうか?我々が決めることでは有りません」

あの?ミヤさん胸を腕に押し付けるの止めません?話しに集中出来ません。


「私は貴方個人にお願いをしたいと考えております」


「私は一回の学生です。リー サイファ様のような方を護衛する。能力も技術も落ち合わせてはいません」


「そうですか?貴方の実力は聞き及んでおります。無論ただでとは申しません。それなりの報酬は準備をさせて頂きます」


「私には話しの中身が全く見えて来ないのですが」


「変な事を話されるのですね。この私、リー サイファを守って欲しいとお願いしております」


「我々の仲間にリー サイファ様をしる人物がおります。その者が、貴女を見てリー サイファ様にそっくりの別人と言っています。我々は仲間だと話しを尊重しています。そうなると貴女は何処のだれ? となるわけです。身元の信用が置けないのならこような話しは乗るべきでは無い。そう思いますがいかがでしょうか?」


顔がひきつった。この人こう言う事慣れて無いのかな?


「私が誰だと? それこそ質問の意味がわからないわ。私がリー サイファ本人ですから」黒服の人がリー サイファに何かを耳打ちした。


「そうですか? 我々は当然仲間の情報を信用します。よってリー サイファ様と確信出来ない以上はお話をしても平行線だと思います」


ミヤがこっちを見て「終わった? 終わったらまたスイーツ食べに行こう?」そう言った。

リー サイファが怒りだした。わかりやすい人だ。


「お前達、いい加減にいた方がいいぞ。ここは私のホテルだ。言ってる事が分かるな?」

「それと、横の女が志島 宮だな。いかにボマーが同席しているとはいえ、言葉使いと態度は気をつけるものだ」


ミヤが呆れた顔をしてリー サイファを真っ直ぐみる。姿勢を正し「本当、貴女達の実力が分かるわ、こんな程度だから、問題が起きたのね。ちなみに本日こちらに来ている能力者の中ではもっとも弱いわ。だから私は高藤 仁に護衛だけやってるの」そう言うとまた腕に抱きつく。それも胸押し付けてきてるよね、今のわざとだよね。


「なにを馬鹿な事を言ってるの?志島 宮より強い能力者をこっちに送ってはいないはず」


「ねぇ。もう帰ろ。私もやんなってきた」

「はは、だね。俺も同じ事を思った」

ミヤが真っ直ぐに相手を睨み「本物のリー サイファ様には同情するわ、近くにいる信頼してる者がこの程度だなんて」


黒服の人が立ち上がり頭を下げた。

「失礼しました。私は執事をしています、山本 敬士と申します。もしチャンスを頂けるならもう一度、今度は私の話しを聞いて頂けますか? 場所は当ホテルの最上階の部屋になります。保さんの事もあわせてお話します」


いきなり来たな。だが、チャンスは捉えるべきか?まあ この4人なら何とかなるな。

「わかりました。ですがその前にこのスーツを脱いでもいいですか?もう、肩こりが酷くて。慣れないもの着るは辛いです」


三宅島がジトっとした目で見てる、ひょっとして怒ってる?


山本さんが少し笑って「構いません。スーツのお着替えが終わったら部屋に案内いたします」

「高藤様、我々は先行ってお待ちしております。スイーツは上でも食べれますので」って、俺催促したみたいじゃん。


パーティー会場を後にして部屋に戻る。マミとみつるがすでにフルプレートを着てポンチョを羽織って待っていた。俺だけポンチョではなく大きめのTシャツを羽織り4人です部屋を出る。

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