第28話 チートイベント その方は高橋 京屋さん

昼休みに生徒会室に行くと入学式とその後、イベントについての話しがあった。式翌日の9月15日からイベントが始まるそう言う話しだった。


入学式当日は滞りなく終了する。三年生筆頭の丹波先輩より話しがあり、生徒だけ体育館に残る。

「初めてまして。三年生で筆頭をやっています丹波 実と言います。皆さんもらご存知・・・・・・(長いので割愛いわゆる下剋上です)です。さらに三年生からは外部入学ができます!その方立ちも参加予定ですのでよろしくお願いします」


翌日早速申し込みが会った。三年生の外部組でかなり優秀な方だそうです。


正直、筆頭の丹波先輩以外会った事も無いので、三年生のことは良く分かりません。


その方は高橋 京屋さん。高橋先輩の申し込みにより9月20日に対戦が決定。授業の後からとなるの。


ちなみに9月~10月中は研修がなくテストの後は受け放題の状態。


正直言うとあんま嬉しくないね。何でこんなめんどくさいことするのか正直に疑問です。


決闘の日、普段特機の訓練で使う運動場に来る。観客はなく生徒が数人いる程度だと思っていた。


ところが間宮先輩、光先輩、丹波先輩に1年生全員が集まって軽くお祭り騒ぎになっている。また休憩中の特機の先輩とおぼしき人もちらほら見受けられる。


高橋先輩に疑問をぶつける「何で俺なんですか?直接丹波先輩と対戦した方が良いんじゃ無いですか?」


高橋先輩が髪をかきわけながら威圧してくる。

「ふ、いきなり雷帝と言われる筆頭にいどむ程馬鹿じゃないよ、それに外部組も何かしら爪痕残さないと大変何だよ。分かるだろ」


何か、ナルシストぽくてちょっと苦手。


「要するに負けろと」

なんかめんどくさい事に巻き込まれているな。


「そんな事は言わないよ。でも大学まで続く学校だ。君たちも分かるだろう」

そうニヤニヤしながら言う。


絶対に面倒なことに巻き込まれたのは間違いなさそうだね。


「まあ、どうでもいんですが。一応、筆頭何で簡単に負けると俺も問題なんですよ」


「心配無いよ、僕に負けたからって君が弱い訳じゃない。運が悪かっただけだよ」


めんどくせぇ。こんなやつ何で入学させたんだ。そんな事を思っていると高橋先輩がサトミに近付き

「君可愛いね。彼氏いるの?よかったら今度どうだい?」って口説いてるよ。大丈夫かなこの人。て、言うか俺の事馬鹿にし過ぎじゃない?


「私はすでにきまった人がいます。間に合っているで結構です」サトミがかなり不機嫌に言う。


「僕はこれでも優秀なんだよ」まだいってるよ。


「そうですか、先輩で優秀ならこの国から落ちこぼれはいなくなりますね」って?サトミさん何あおってんですか?やるの俺よ!


「ふざけるな。こんな奴俺の力でボコボコにしてやる」


ちょっと! どんな能力かも知らないのに怒らせてどうすんだよ。


高橋先輩の周りに氷の玉が複数飛び出し、飛んで来る。バイブレーターの能力で氷を粉砕する。


「ほう、ちょっとはやるよだな?」


「有り難うございます」


高橋先輩の足元に氷が広がる、能力を広げ相手の能力を封じるつもりだ。でもこれって自分より弱い奴じゃないと効かないのに知らないのかな?


「俺はこれでも氷帝と呼ばれている。この氷のなかじゃ誰も能力は使うことさ出来ない。覚悟しろ」


絶対、俺の事見下してこんな事してるよな。なんか馬鹿にされているようでむかつかく。


足元にある氷の塊を取るとバイブレーターを使い溶かす。そのまま先輩に近付くとバイブレーターの力で辺りの氷を溶かした。


高橋先輩が驚き俺をにらむ。


「先輩、いい加減本気でやりましょう。これじゃ手抜きしてるって思われて俺も減点それますから」


「おいレム、いい加減にしろ。天然はタマキ1人で十分だ。だいたいお前私がこんなこと言われて悔しく無いのか?」サトミの怒りが澄天に来てる。


少し言われた事にいらっとした。俺のイラつきに呼応して空気が揺らぎ高橋先輩が吹き飛び気を失う。

「うるさいね。こっちだって相手が先輩なんだし気を使ってるだけでしょう」


さらに空気が揺らぎ高橋先輩がさらに端に吹き飛ばされる。


「俺はお前達が大切なの。大事なんだよ。だからこんな下らない事にお前達が巻き込まれるが嫌なの。俺の気持ちも少しは理解してほしいよ」

なに?何か俺変な事言った?みんな黙ってさ?どうしよ!!


俺達の会話の最中に高橋先輩が医務室にはこばれて行く。うやむやのまま終わってしまった。

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