第24話巻き込まれ体質 2

研修空け、丸々1週間も体を休めることが出来、少し体調回復を感じながら学園に向かう。休み明け、久々に特機の訓練だ。


久しぶりの訓練。何故かウキウキとしながら8時前に特機に到着。着替えをしていると薫小隊長と高梨教官が来た。落ち着いたら小隊長室に来るように言われる。


小隊長室に付くと「ちょっと、変態くん。少し背が伸びたか?」高梨教官が近付いて来る。そう言えば目線が近い気がする。

「この時期の男の子は成長が早いな」しみじみと言われた。

薫小隊長より指令書を渡される。本日より1週間、軍務省 レンジャー部隊の行軍に参加、軍務省 レンジャー部隊と振興を深めるようにと言われる。

「特機とレンジャーでは、対応する仮想敵が違う。その違いを肌で感じてこい。今後の成長につながる」


「ハイ、行って参ります」


「ちなみに、怪我、病気等起きた場合は、夏休み明けも、登校した事になるがそれ以外だ休みは認めん。お前はいつもの装備だ気を引き締めて行ってこい。八王子演習場では、小野寺曹長か待っている。12時現着だ、遅れるなよ」

「ハイ、行って来ます」頭を下げる。そう言えばハマさん何も言わなかったけど何も用事が無かったのかな?


電車に乗り八王子に向かいバスで演習場の近くにくる。まだ時間あった。近くのラーメン店に来た。らーめんまんぼう、良く目にするらーめん雑誌にいつものっているお店だ。1度来てみたかった。行列に並びお店に入る。凄い魚臭い感じがした。メニュー画面見ると定食が安い。思わず醤油らーめんの唐揚げ丼定食を頼んだ。食い過ぎかな?でも食欲には勝てません。


満腹になりお店出る、ここから演習場まで

30分とかからない。もう少しゆっくりしよう。近くの空き地でゆっくりしている。ヤンキーポイお兄さん達が来た。関わるのが面倒だったので気にせずスマホをいじっていた。


巡回中のお巡りさんがたまたま通りかかる。ヤンキーのお兄さん達と話しをした後何故か俺の近くに来て立っている。何だろうと思い顔を上げる。別に俺を見ていた訳では無さそうだ。時計見ると約束のが時間が近ずいたので演習場に向かう。


演習場の入り口で手続きをしていると警察官が来る。入り口をはいれば軍務省の敷地だ、警察の管轄外に当たる。

呼び停められ、身分証の提示を求められた。身分証の提示を拒否、その上で特機手帳をだす。これは特機の為の警察手帳で身分証の変わりとなる有効な物だ。

警察が子供が持ってるのは可笑しいと言って引くこともない。当然となる言えば当然だが、調べもせず可笑しいといい放つのは偏見だと感じる。

小野寺曹長か外にでて来て、警察官に軍務省敷地内で何をしていると声をかける。

怪しい奴の尋問をしていると警察官が答えた。小野寺曹長がだれが怪しいと訪ねる、警察官が俺を指刺しこの男だといい放つ。


小野寺曹長が警察官に近づき「おい、良いのか、この子は警察省、君島警視監より我々があずかった研修生だ。先に君島警視監に確認の上、尋問したのか?」狼狽える警察官に追い討ちをかける。


「我々軍務省はこの子を君島警視監からお預かりしている身だ。君たちの所属と氏名をきこう。もし断るのなら。軍務省 土地規約に基づき君たちの射殺も検討する。検問所から50mは軍務省の敷地だ2秒で敷地の外に出れるなら命は助かるがどうする」


警察官の1人が「我々は任務を遂行しただけだ」と言うと外に出ようとする。憲兵がでて来て取り抑える。

「君たちにこの敷地から出ることは出来ない。この敷地内でおきた事は全て軍法会議にかけられる」


「まて、俺達は警察省の人間たぞ。勝手なことをするな」


「だから言ってるだろう。この子は君島警視監より我々軍省務が研修生として預かった子だと、お前達は警察省の人間で有りながら事実を調べもせずに言っているのか」


「憲兵、構え」憲兵が銃を向け構える。

「お前達の手帳を出せ」警察官が渋々手帳をだす。小野寺曹長が所属先の警察署に連絡した。返答次第では警察官の命はないと脅す。


30分としないうちのに所属の警察省、司令官がやって来た。小野寺曹長に謝罪した。

「大変、ご迷惑をおかけしました。高藤 仁は警察省 特別機動隊所属、君島警視監所管、第一学園 異能科の筆頭と確認しました。この度は失礼いたしました。この警察官の処置は警察省に任せて頂いてよろしいでしょうか?」


「司令官殿は何か勘違いをされている。ここは軍務省の敷地内、あえて君島警視監の名前をだしたのは、今後の火種を消すためです。本来ならこの法律違反をおかしたもの達は死んでいてもおかしく無いのですよ」

「ぐ、小娘、調子に乗るなよ。我々がその気になれば貴様の逮捕等簡単な事だぞ」


「貴方こそ勘違いをされている。ここは治外法権、我々に、みな命をにぎられて要ることに気がつかれていないとは。君島警視監のお気持ち察してあまり有りません」


憲兵達は警察省の車両含め全て包囲しており、逃げたず隙間もなかった。司令官が俺を見て命令をしてきた。


「おい、貴様何をしている。元は言えば貴様がなにかおかしな行動をしたことが問題なのだそ。貴様がこの場を何とかしろ」青筋を立て文句を言って来る。

「僕には何を言ってるか良くわかりません。そもそもらーめんを食べた後、公園でゆっくりしていただけで、勝手について来て文句を言われても何の事かもわかりません」


「貴様、特機の癖に私にも文句を言うのか?」


「すみません、僕は特機の研修生ですが、特別機動隊の人間ではありません。僕は君島警視監、直下の人間です。何か有ればその責任を君島警視監がとります。その為、特別機動隊の者が私を24時間体制で監視しています。証拠が欲しければ特機に掛け合ってください」


「貴様ごときが何か言っている。君島警視監の直下だと何を証拠に言っている?下らない事を言う前に我々の事を解放しろ。貴様どうなっても知らんぞ」


あんた、さっき自分で直下って言ってなかった?


「だ、そうです。薫小隊長、君島警視監、判断をお願いします」


そう言ってタブレット端末を司令官に見せる。そこには君島警視監と薫小隊長が映っていた。

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