第20話大型連休 2

「…………?それって俺が悪いのかな?」


キョウカが怒ったように「ちょっとあれだけ志島ちゃんがレムが大事って言ったのにその言い方酷くない。あんた志島ちゃん泣かしたら私が許さないよ」

「同感。あんなにレムを想ってくれる人を泣かしたら私達が許さない」

待ってよ。俺何か悪いこしたの?


昼休みが終わり再度訓練が始まる。たった1時間では疲れが取れません。午後の訓練もやっぱり苦しい。


訓練が始まり、3時間位たった頃に急に薫小隊長から呼び出しがあった。新人教育隊の班長から薫小隊長の元に直ぐに行くように言われた。体を引きずるように監視塔に行き、小隊長室に入る。高梨教官と志島副教官が揃っていた。嫌な感じがする。


薫小隊長が難しい顔で立っている

「おお、悪かったな訓練中に、まあ座って休め」

「ハイ 失礼します」指定された場所に座る

「志島の処遇は、聞いたか?」


「ハイ、今日の昼休みにキョウカさんとマミさんから少し話しを伺いました」


薫小隊長から本日付けで志島副教官は副教官を解任。陸上警察 特殊部隊 ウォーリア所属から特機所属に変更。本日この時間より俺の専属ボディーガードとなった。また免許取得の為、大型連休明けから午前中を使い7月前迄に普通免許と大型自働2輪の免許取得となった。その後は特機の特殊車両を乗るための訓練が行われるらしい。ちなみに俺も18才になったら同じく免許取得が必要らしい。


「所でハマさんは、何でそんな難し顔立ちしてるの?」ずっと苦虫を噛んだ顔をしてるけど?

薫小隊長からその話しは追々な。とだけだ。何かと大人の事情ってやつでしょうかね。


入りやっと休みが来ました。明日から2日連休です。実はこれからミヤさんと一緒に北海道まで移動です。ミヤさんも呼ばれたのが嬉しかったのかなかなかのテンションです。北海道の空港にはサトミとマミが迎えに来てくれる事になっている。


にしてもミヤがずっと腕組んで来る。

「何か嬉しいね。ミヤとこうやって2人で旅行何て、夢見てるみたい」

「イタ、イタタタタ。ほっぺつねらなくても」思わずほほをさする。

「だって夢みたいって言うから、現実でしょ」そういたずらっ子のような顔で笑う。

「ミヤ、可愛い」思わず心の声が漏れる。


「ちょっと、あんたクラス子全員にも同じ事、言ってんでしょ」怖い顔で見られた。俺ってどんなやつ何だろう?自分で解らなくなってきた。でも色々なこと有りすぎて大変だったからいいよね。

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