第18話サトミの要求 2
次の日、また学校の出入口でだれているとサトミが来た。こいつなに考えてんの?
「おおー、またここで休んでるな」
「しょうがないでしょ。足も動かないしここに来るのにいつもの3倍は時間かかってるよ」
「それより今日はどうしたの? まだ調べるの?」
サトミがちょっと怒ったように「なにその言い方、心配して来てあげたのに。酷くない?」
「そうなんだごめんな」絶対違う目的だよな。そう思いながらもサトミに肩を貸してもらい立ち上がる。
今日は違う場所によって帰ると説明してお店に向かう。官宅の近くのスーパーとは逆方向のお店、割りと専門的な物が多く時々買い物に来る。
そして甘い物が豊富なお店が有る。正直に甘い物の為だけにお店に来る。特にチーズケーキ工房のチーズケーキが最高。でも今日はここで売ってる、菜の花蜂蜜が飼いたくて来ました。旨いだよなー。
1人で興奮しているとサトミに何買うのときかれた。
「ここで売ってる蜂蜜。好きなんだ」ルンルン気分です。普段高くて買えません。今日は奮発しました。
「所で今日の晩御飯何?」サトミやっぱり飯目当てか(怒) ジトっと見ると
「だってぇ」テヘペロって。まあ可愛いから許す。本当こういう時って女の子は可愛い顔するよね。いつもこれで騙される。
「今日はルーローハンにしようと思ってるんだ。昨日、豚バラのかたまりやすかったからついでに買っておいた」
「ねぇ、ルーローハンって何?」
「ルーローハンは、角煮よりもう少し小さくカットした豚バラのかたまり肉を軽く炒めて。そこにタレを入れて煮込んで作るの。タレは角煮のたれに少し似てるかな、ちょっと高カロリーかも」
「げ、がっつり飯か」さとみが失敗した感満載の顔をしている。ただ飯食いに来てそれはないでしょ。
家に帰り、早速料理です。米は朝炊いた残り、基本的にルーローハンを作るときは野菜を入れないけど今日は突っ込んでしまいましょう。
先ずは胡麻油で豚バラの表面に焼き目が付くまで炒めて焼き目が付いたらもやし、キャベツを入れて圧力鍋で15分煮込んでおしまい。
出来たらご飯の上にのせて頂きます。浅漬のカンタン酢に漬けた野菜スティックを出して終わり。
晩御飯をたべながら聞く「んで、何があったの?」
「お父さんに研修に入るって言ったら反対されてさ。だからこっそり入ろうかなと思ってるの」
「ふ~ん、で、どこに?」
「特機」
は、この人大丈夫?地獄っす。マジ地獄っす
「何かわかる気がする。結構地獄だよ」
「それはそう思う。でもレムを見てると自分も何かしないとって思っちゃう。ねぇ、薫小隊長に明日話しに行くから一緒に来て」
「ん~、わかった。けどどういう結果でもお父さんとは仲直りはする事。いいか?」
サトミが少しすねた顔で了解した。
色々とあったがあっという間に1ヶ月近くが過ぎて間もなく大型連休です。
サトミから休み取れるのか聞かれて今回は土日と最終日が休みと伝える
「良ければ北海道に遊びに来ない?」とお誘いが有った。良いんですか?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます