第15話 みんなの判断

教室に入りみんなと話しをしているとハマさんが来た。


「え~、今日は授業無し、ちょっと話があるこら机を丸にしてつないで来れ」


それにしても今日不機嫌だな、何かあったのかな?


「おい、変態ハーレム野郎何か文句でも有るのか?」


何だろう完全にお冠だな「何も有りません。どうでもいいですけど。八つ当たりは止めてもらえません」


「あああ~!!!!!!!!まあいい、学校で暴れると問題だ」俺何かしたのかな?みんな不安そうに俺の顔を見る。


「まあいい。まずはこの変態ハーレム糞やろうの能力変更からだ」一言つづひどくなっていきます。


「こいつのお使いをした結果がでた!」


「すみません。お使いって何ですか?」タマキ、安定の天然ぶりだ。この空気を読まずその発言さすが!


「そっかぁ。お使いって、知らないよね」あ、ハマさん空気変わった。マタキ、ナイス。

「みんなもこれこら良く耳にすると思うから覚えておいてね。我々警察では隠語って言って特殊な言葉を使うのね、お使いはその中の一つで身体検査の事を指します。みんな初日に受けたと思うけどあの身体検査です」

「で、今回特殊な事情により変態ハーレム糞やろうの痴漢野郎をもう1度お使いする事になりました、その結果新たな能力が出ました。本人は全く気づかずにいたようですが、本当かどうか私にはわかりません」


絶対、ヘェロモンの事を根に持ってんな。だからこんなに嫌みいってくのか?こいつ俺よりガキじゃねぇのか?


「おや、何か不満でもあるのか?」


「そうですね。人のことを貶めようとする人に何を言われても怖くはありません」みんなが言うように相手にしないますのが一番だと思う。


「ほう、なら身体検査の時の事をみんなにばらしてやる。お前、姫から手紙もらったろう?正直にいえ」


「高梨教官、そんな事で機嫌悪くしてんですか?」


「当たり前だ。お陰でシールズの上からはこっぴどく怒られるし、君島警視監からは監督不行き届きだって、絞られるし。やってらんねぇよ。おまけにミヤちゃんまでお前にのぼせてるし。私だって頑張ってんたぞ」八つ当たりだ完全な八つ当たりだ。


呆れた顔をしているとボマーが体全体を覆う。マワリの女子達が離れて俺を睨んでいる?どういう事?


「ちょっといいかな。レムは休んでいた期間何をしていたのかな?」皆さん顔が笑って無いですよ。「姫って誰。返答次第では酷いよ」思わず高梨教官を見る。今、ヤバって顔しましたよね。責任取れ~


「高梨教官、最初から説明していいですか?」


「かまわん。許可する。これは不可抗力だ」


「誤解を招く言い方はしないで下さい」


「最初は、キョウカの復帰祝いの日の翌日まで遡ります」

「本当は誰にも話すなと命令が出ていますが、高梨教官が問題をややっこしくしたのでそこから説明します」そう言って隠し部屋、能力の話しを伏せて伝える。


「高梨教官、僕からの説明は以上でいいですか?」


「ああ、すまない。私も取り乱した。反省する」何か少しまともになった気がする。


「先の説明にあった通りだ。ミヤ、いい加減、爆弾しまえ」高梨教官がいつになく真剣に伝える


「新しい能力についてだが秘匿性が高く全ては話せない。ここから話しを聞く限り君たちは一生この問題を背負う事になる。ちょうど休み時間だ、10分、時間をやる。高藤と一生付き合いを持てる奴は次の時間教室にこい。駄目だと思った奴は体育館にこい。その時間も出席した事にする」


次の時間が来た。何となく誰も来ない事を望みつつ。皆に来てもらいたい気持ちある。でも15、6の子供には厳しいよなって、俺はおっさんか?いやでもみんなこんな高校のちょっとの時間で人生決めなくてもいいよな。みんなは自由でいいよ。みんな来ないでくれ。


ミヤが教室に来た。

「ミヤ、聞く覚悟が出来たか?話しを聞くとお前も傷付く事があると思うぞ?」いつになく真剣なハマの表情にミヤが真剣に答える「大丈夫。私は全てを受け入れて彼を支える」ミヤさん…今何ておっしゃいました?それって…オラ…オラ…どうしよう


呆けているとハマさんに突っ込まれた。


学校のチャイムがなり結局全員が教室に来た。


「お前ら本当にいいんだな。話しを聞くと自分が傷付く可能性があるぞ。誰も悪くは無い。でも納得行かない事が出てくる。それが大人の世界だ。まだ子供何だからそんな頭デッカちになる必要はない。誰かに気を使っているのなら今出ていって問題無い」


「私は変に真っ直ぐな所があって自分を上手く表現が出来ません。でもここにいないと一生後悔する事になりそうで。だから自分の意思できました」サトミが真剣な顔で答える。


「そうか。他も同じ考えでいいのか?」みんなが頷く。

「はぁ~。お前らやっぱ若いな。若い。誰も恨まないよ。こんな重い事背負わなくても」珍しくハマが感傷に浸っている。


「筆頭の話しをする前に伝える。さっきも言ったがここからの話しは国家一級秘匿義務に当たる。例え何かの問題で話しが漏れた場合、君たち自身、家族、親戚に至るまで処分対象となる」みんなが静かにうなずいた。


「じゃ始めよう。薫、入ってくれ」教室のドアが空き、薫小隊長と2人の女性が来た、初めて見る顔だ。


「この話しをする前に君らも再度、身体検査を受けてもらう。高藤、お前は後ろの壁まで下がりそのまま待機」薫小隊長がいつになく真剣な表情で言う。


「ハイ」そう返事をして壁際に立ち真っ直ぐ前を見る。ミヤとマミが俺を見ていたが目は合わせなかった。


高梨教官が手紙を出すように言って来たが薫小隊長が先に身体検査をすると言って身体検査か、始まる。


薫小隊長から2人の女性について話しがでた。この2人は警察省所属。特殊任務を行う部隊で名前を今義子 三玲 イマギシ ミレイと大橋 純子 オオハシ ジュンコと名乗った。おそらく偽名だろう。今日だけの名前で後日合ったときには別の名前が付くのだろう。そう思。


検査は2人づつ行われたが、みんな終わるのに1時間分の時間を要した。結果次の時間に報告となり休憩する事に。俺は薫小隊長と共に2人を送ることになり教室を離れた。


教室に戻るとチャイムがなる。高梨教官と薫小隊長と一緒に教室に来た。

「結果から言う。みんな白だ、よってこれから君たちに話しをする」ハマさんいつものオチャラケが無いからみんな緊張しまくりですよ。

「高藤、もらった手紙の宛名を言え」


「はい。宛名は軍務省 情報調査室、いわゆるスパイ対策室からです」


「筆頭の話しの前に言っておく。現在この国におけるあらゆる機関が高藤 仁を狙っている。中には当然強引な手段を取る所もある。また、情報の漏れかた次第では世界中の国がさらいに来るだろう。

よって高藤はいち早く、特機に配属。大学までの7年間を使い特機上層部の部隊入りを目指してもらう事になった。ようは自分を自分で守れと言うことだ。

筆頭は3っつ以上の能力が有ることが判明した。複数持ちには珍しく無いが自分では気づけない事も多い」


「すみません。質問よろしいでしょうか?」


「何だ、志島」ハマさん、いつものハマさんは何処に要ったの?いつもより顔怖いよ


「複数持ちと言われましたが全部で何個持ってるのでしょうか?。それ程秘匿性が高いので有れば2つ持ちと限定して発表した方が安全では有りませんか?」


「正しい意見だが、有働の討伐に際し軍務省からも複数持ちであると君島警視監に訂正が来ていた。筆頭が軍務省 情報調査室(スパイ対策室)から手紙を渡されたのもその為だ。大鷲中尉は何も言ってはいない。筆頭の身体検査の当日、帰り際に渡された物だ


詰まり隠せない状態に有る、プラス筆頭を狙った襲撃事件だ。場所自体は官僚の官宅となって要るため正式に外務省から抗議をした。まぁ、意味は無いと思うが。


それでは公開出来る能力を伝える。先ずはバイブレーター、これは説明不要だな。次が重力調整、使いこなせたら空を飛ぶような事も出来るらしい。この2つは世間一般に公開する。

それ以外は非公開となるがみんなには知ってもらいたい事実が有る、この能力は特に官僚や政治家には絶対伝えてはならない能力だ。聞けば君たちも傷付く可能性も有るが、君達は知っておく必要が有る。魔眼と言う言葉は聞いた事が有ると思う」


「す、すみません。それ、秘匿扱いでは」思わず口を挟んだ。ルールにうるさい薫小隊長も何も言わないけど?


「かまわない。私の独断だ。責任は私が取る。お前は気にするな」ハマさん、そんな


「魔眼は多数の能力が報告されている。それぞれに能力にも差が出やすいのが特徴だ。高藤の能力がヘェロモン。異性を誘惑する能力だ。だが先程の身体検査の結果誰れ1人魔眼にやられた奴はいなかった。先ずはほっとしたと言うのが正直な気持ちだ。それと同時に君達への疑惑が強く出てきたのも確かだ。


知っての通り高藤の襲撃事件はこの能力の発覚前の出来ごとだ。君達が魔眼に対する抵抗力を有している可能性も否定出来ない。まして高藤自身が知らなかった能力を見極めている可能性も有る。言われのない事だと思うやつも要ると思うが君達の高藤に対する変化は異常だと誰もが思う。実際に当の高藤も不思議がっている」


タマキの天然が発動する。

「すみません。このヘェロモンの能力を、その、大人の人達に言ってはいけないってどういうことですか?」本当に不思議そうに質問している。タマキさんの行動って時々癒されるね。


「簡単に言うと、この変態ハーレム君が囚われて操られたとする。そしてタマキに会いに来て、ヘェロモンの能力でタマキを魅了して操つる。マタキは変態ハーレム君に嫌われたくなくて何でも言うことを聞くようになって、好きでも無い変態親父と夜を共にする。何て事を起こさない為だよ」タマキが渋い顔をしている。恐らく意味は理解したと思われる。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る