第13話 第一回巻き込まれ体質

薫小隊長、高梨教官が部屋に来た。おれは疲れてしまい椅子でうたた寝していた。

「高藤、起きろ」薫小隊長から起こされた。


「すみません。何か疲れてしまって」


「いや、あんなに深層意識まで身体検査したんだ、仕方無い」高梨教官が心配そうに見ている。


「今日の目的ははせましたか?」


高梨教官と薫小隊長が顔を見合せ困った顔をした。

「高藤君。最悪、君をここから出す事が出来ないかも知れない。我々が知る範囲で国家紛争の種になる可能性がある。それと君自身にも命かかわってしまう」薫小隊長の真剣な顔に緊張する。


「先ずは高藤の問題点を洗う必要があるな。特にヘェロモン。この問題からだ。何で私には何も効果がない。先ずそこが一番重要ッッ、たぁわ~舌かんだだろうが薫!!!!」薫小隊長に頭をどつかれる。


「高梨、てめえは何も喋るな。話しがずれる」「だが高藤君、この問題は我々が君を警戒する最初なんだよ。君の率直な意見が聞きたい」


「率直も何も、すみません俺には何もわかりません。正直、高梨教官と志島副教官にからかわれているだけだと思っていました。俺、ヤングケアラーだっので友達も少ないし、それが突然志島副教官やクラスメイトからあんなちやほやされて、浮かれていたとは思います」「でも俺から何かした記憶は本当にに何も無いんです」


「こら、余計に傷付くだろう。要するにお前はこの私を女として見ていないといッッッッ。パー。薫、お前、人を殺すきか?」再度激しい突っ込みが入る。


「お前喋るな!話しがずれる」「高藤君。君自身、別の能力を感じたり能力に違和感を覚えたりしたことは無いのか?」


「はい、今まで基本的に学校から帰ると。ばあちゃんの買い物メモを見て買い物、それが終ると掃除、洗濯、食事の準備。で学校の宿題やれば後は終わりですね。自分だけ何でって思った事はありますけど、両親いないししょうがないのかなってずっと思っていました」


「要するに自分の能力を使うことすらなかったのか?」


「すみません。ばあちゃんのマッサージとストレス解消に海で思いっきり、バイブレーターの能力を全快に放出して遊んでました」


「マッサージって、どんな方法?」


「マッサージは碁石を体の上において、その碁石を媒体して震動させて緊張や筋肉をほぐすことをしてました」


「海に行って遊ぶ時は両手を海に入れて最高出力のバイブレーターを全力で出しきる。そうするとサメとか、シャチとか、浮かんで来るので楽しくて、完全に燃料切れになるまでやって倒れるって言うのをやってました。人はこれない場所限定ですよ。これが俺の唯一の楽しみでした」


「ちなみに今日、大鷲さんこら言われた事で何か気になることや思い出した事はある?」


「そう言えば、ばあちゃんが良く夏に俺が学校から帰ると家が涼しくなると言って喜んでいましたが、もしかするとそれが第6の能力?ですかね?」


「冬はどうだ?」


「冬は特に寒がっていなかったし何とも思った事は無いです」


「何とか誤魔化す事は可能だな。碁石を使った能力は今も可能か?」


「はい、それは4-5年ほぼ毎日ばあちゃんにしていたのでお好みの力で使用可能です」


高梨教官が興奮して「そ、そ、それはお前✕✕✕✕や✕✕✕といった事をお前だけが✕✕✕✕✕✕××××て✕×✕×✕××××出来るだな」アヘアヘアヘアヘ。

正直、興奮しすぎて何を言ってるかすらわからない。言葉にならない言葉を話していた。


「今後。君は国家一級秘匿情報に該当する。2年の間宮がそうだが、君も四六時中ボディーガードが付く学校敷地内、敷地外でガードが変わる。君の家も変更する可能性がある。建物は一緒だか、部屋が変わる。あの建物には第一級の秘匿施設がある。今後君はそこで暮らすだろう。友達とかが来る時は今使っている部屋を使う」等々様々な説明があった。


「さて、君島警視監が到着された。高藤君移動だ。これからこの場所で生活している間は僕と高梨が君を守るよろしくな」


「そうなんですか?有り難うございます」


1人不満そうな高梨教官が「え~、薫も一緒なの?折角変態クン独り占めしてあんなことやこんなことをして大人の女の魅力を教育してやろうって思ったのに?」と嘆いていた。この人どんな人生だったのか少し興味が湧いて来た。は!!!!駄目だこれは高梨教官の作戦だ。絶対はまっては駄目だ。そう心に刻む。


それから3人で警察省本局 総合警察本部に入る。ここは陸、海、空それぞれの警察を統括する部署で君島警視監はその責任者でもある。ちなみに軍のような官位を取らないのはあくまで軍隊と違うと言う建前でもある。


君島警視監の部屋に入る。この部屋はセキュリテ―が凄く、情報が漏れる事はないらしい。


4人での話し間が始まる。先ず薫小隊長より俺の能力と侵入事件説明があった。その上で生活場所、校内及び校外における警護をどうすか話し合われた。


生活場所は先に薫小隊長から話しが出た通り現在の場所。秘匿性の極めて高い部屋。現在使用中の部屋は誰か来た時ように使う。


俺の配属先にを先に決める事になった。原則 配属は2年からだか、1年生の筆頭と言う事で特別扱いとなる。配属は特別機動隊、通称 特機 君島警視監の直属部隊。一般からの入隊も多く。警察内部のエリート部隊。この部隊は中立部隊で陸、空、海とどの部隊にも属さない部隊だ、要請があれば国の内外を問わず何処にでも出動する。装備も凄く、戦車、ヘリ等も保有している。


訓練は概ね午後から、授業は午前のみ。午後5時までが訓練。一年で機動隊として活動出来る体力と能力を鍛えるが目的である。幸い学園の体育館と運動場は機動隊の所有の場所を借りている為、学園から出る必要もない。


最後が俺の警護となる。俺の能力の1つ、魔眼(ヘェロモン)を隠す為に志島副教官を初め、マミ、キョウカ、タマキ、サトミの5人に校内外の警備を条件付きで委託する事になった。

条件1、秘匿性の高い部屋にこの5人を入れない。

条件2、5人には、警護対象者の俺がいない時は俺の部屋に勝手に入らない。

条件3、魔眼の能力は伝えない。

条件4、2つ持ちとして改めて能力を公開。バイブレーター、重力調整の2つ持ちに変更する。


条件5、今後の侵入事件の走査の進捗状況にもよるるが人の入れ替えも可能性がある。


以上の決定がなせれた。特機の中での訓練に能力の向上を含めた訓練が加わった。


それから新しい部屋の準備と荒らされた部屋の片付けを含め、2週間の隔離生活が始まる。この間、午前の授業はリモートになる。ちなみに、特別機動隊は危険を伴う任務が多く給料が通常より高い。ばあちゃんの施設料金を考えとして何とも有難い。


2週間が過ぎ、休日にお引っ越しをする。やって来たのは荒らされた部屋だ。全ての部屋を調べ盗聴機、隠しカメラ等々が確認されたらしい。荒らしたのはそれらを隠す目的だったのだろうか盗まれた物何もなかった。


現在、部屋を荒らした奴の痕跡は無し。靴後は複数見つかったが広く一般的に使われている靴で靴自体が全て新品で揃えらえおり為余計にわかならかったらしい。


新しい部屋には今いる部屋から移動する。この建物は特殊構造になっており所定の部屋に緊急用の室内エレベーターが取り付けられておりそこから地下に移動。少し歩いて部屋がある。地下に降りた部屋から元の部屋の電気等は操作可能となっていて部屋で生活しているように見せれるらしい。


元の部屋の片付けを終えて新しい部屋に移動。寝室のクローゼットの壁にカードを当て自動ドアを開く。小さなエレベーターが出た。部屋番号を入力すると一気に地下に行く。少し歩き部屋に付く。やっぱりカードで部屋を開ける。


部屋に入り驚く。上にある部屋よりでかい。色々と見たが驚く事に専用の司令室のような管理室があった。また緊急避難の出入り口がある。


司令室に入る。面白そうなので色々と見てみると上の部屋用の監視カメラを見つける。もしかしてと思い記録が残っていないかを確める。日にちを設定して録画を早回しする。朝から見るがかわりが無い。思いきって夜12時を過ぎた辺りから見る。するとベランダに人影が出始める。12時30分が過ぎ頃に人影が部屋に入って来た。全員黒の迷彩色で顔はヘェースガードが付いている。リビングから寝室に直行、誰もいない事を確認したら風呂に移動。いない事を確認してリビングに戻る。人数は部屋に入った奴が3人、窓にある影が2人。それにしてもこの部屋あぶねぇ~。覗き放題じゃん。俺何もしなくてよかった。何か違うスキル(覗き)が発動しそう。イヤイヤ俺逮捕されるよ!!


その日、夕方には部屋を出て戸閉まりをして出かける。エントランスでハマとミヤに合う。ハマさんのすっとぼけ方が道に入っていて少しうけた。買い物に行くと伝え2人と別れ学校に入る。そのまま特機の部屋に行く。薫小隊長が今日は泊まり勤務と聞いていた。


薫小隊長に会う

「何しに来た。休みはきちんと取らないと体が出来ないぞ。未来のホープ君」


俺、色んなあだ名あんのね。

「薫小隊長、相談したい事があって来ました」


「電話じゃ出来ない事か?」俺がうなずくと、部屋を移動しようと言って会議室にる来る。


「で、何があった?」


「隠れ部屋に、モニターが配備された部屋があります」薫小隊長に変化がない。知ってるようだ。

「そのモニターをいじってしまいました。で面白い物を発見してしまいました」


薫小隊長の顔が色めき立つ。


「画像を携帯に納めて来たので見てもらえますか?」


そう言って携帯を取り出し録画を見せる。薫小隊長の顔が強張った。


「お前、運が良いな。詳しい事は後で説明する。少しここで待て」薫小隊長が凄い勢いで会議室をでる。


薫小隊長が出て1時間程たっただろうか。晩飯用のレシピも見飽きて来た頃、会議室の外からハマの声が聞こえた。かなり不機嫌なのは声からでも分かる。


「薫~てめぇ~くたらねぇ用事だったら只じゃおかねぇぞ。せっかくミヤちゃんといちゃLOVEしようと思ったのに!!!!」


「まあ、話しを聞いてからにしろ、そろそろ君島警視監も到着される」外の会話が落ち着き会議室に2人が来た。


「あ、ハマお疲れ、ごめんねお楽しみの最中に」俺もどっかのおっさんか?


「あ~、変態ハーレム野郎!お前のせいで折角のお楽しみにを、どうしてけつかんねん!!」ヤバいかなり怒ってる…どうしよう…


「薫小隊長、私も色々忙しい身でな。下らない用事ならすぐに戻るが問題無いな!」

君島警視監が突然現れる。サガだろう、薫小隊長、高梨教官がびしっとする。俺もつられて敬礼してしまった。


薫小隊長より簡単な説明の後、携帯を出すように言われ録画した内容を見せる。君島警視監と高梨教官の顔が変わった。少し恐い位にピリピリとした空気を出している。


君島警視監にこの動画は他に見ていないと伝えると正しい判断だと言われた。君島警視正が薫小隊長に今後の対策は2人に任せる。忙しくなるぞっと何か嬉しそうに言って会議室を後にした。


薫小隊長からの説明を受けた。要約すると部屋に侵入したのはアメーリアとアメーリアの同盟国メカシアン。そして能力者の大国 オーリエの混成部隊、いずれも先の大戦で日本と休戦協定を結び現在、友好協定が結ばれている。


只お互い腹の探り合いは現在進行形で行われており、度々誘拐紛いのたぐいが起こる。今回もその一端だと思われた、只今回ははっきりとした証拠が出来た。向こうは完全否定すると思うが。


結果として俺は部屋に戻るとこになった。隠れ部屋にいれば安全だそうだ。詳しい事はあす教えてもらえるらしい。

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