第9話 志島 宮 視点

入学の時。直ぐわかった。あの小さかった子が私の目の前にいる。


女の子と間違う程に可愛い見た目。最高~。

ダメダメ、最初が肝心、良い印象を残さないと。


突然 ハマがからかい出す。「そこの男子。志島が可愛いのは分かるが手を出ししようなんて思うな!」


あ、私を見てくれた。あ、照れてる。

ズドンって来た。可愛い!!もうダメ。呼吸が出来ない。


何あの顔、破壊力有りすぎ。絶対ハマには取られないようしなきゃ。


教室についたら、席が有る。勝手に移動して高藤君の真後ろに机を持ってきた。

本当は隣が良かったけど流石に不味いよね。


ハマと一緒に戻って来た。自分の席を探している。よし声をかけようって!! 自分で見つけて座った。≪もー、教えてあげようと思ったのに≫

教室に来てからもハマのいじりが続くのはちょっと心配かな。でも反応可愛い過ぎ。私も少しからかってみたい、さっきは声かけれなかったし。しめしめ。


3つ持ちのこと知らないだ。間宮のやつめ、ちょっと良い思いしたな。それより何で私じゃ無くてタマキなのかな?わからない事が有れば私に聞けば良いのに。≪何かイラっとする≫


身体検査で有働が騒いだ。面倒だなと思っていたらまさか、かばうの?自分からか身体検査受けるって、やられた。私完全にやられた。待ちに待った再開でこんな気持ちになるなんて思わなかった。


≪ギャップモエ最高≫男らしい!! 見た目可愛い女の子なのに。やっぱり男の子だよね、それにいじらしい。


間宮のスケベ発言でハマのやつノリノリじゃないの?私だって見たいのに。怒りにかまけてハマを怒る。私の気持ちに連動してボマーが出た。


ん?この反応ひょっとしてボマー見えてるの?これが見えるのってかなりの能力者だよ?


あ~あ、タマキが動いた。

ボマーを消そうしたところを高藤君が止めた。


ボマーの特性も知ってるのかな?まさかな、今日初めてあった顔してるのに分かるはずが無いよね。


パーン?あれ?高藤君叩かれた?ご、ごめん。ミヤ反省&みつるにしかられた。


反省していると有働が動き出した。私も仕事しないとね。ボマーを有働の前に3つ出す。外の子には見えていないね。でも高藤君が警戒しだした。やっぱり見えている。それもさっきより少し弱く作ったからかなり見えにくいのに!


有働が自分の机を蹴飛ばす。高藤君がタマキを引き寄せた。やるなこいつ!!


有働の前のボマーを爆発させる。有働が後ろに吹き飛んで気を失ったようだ。まあ。これでも手加減したんだが?お前弱すぎね、こんなんで筆頭ってばかにしてるわ(怒) 本当ばかにしてる(怒)


ふと見るとタマキを支えてる。ちょっとその役目は私の者なの。タマキいつまでそこに要るの?


ホラ、ハマにまたいじられた。高藤君がますます変態君のレッテル張られていく。いや逆じゃないか?このまま変態君で通れば誰も近付かないかも?ムフフフフ。


あっと、キョウカとマミがまた騒ぎ出したな。ほっといても良いけどこれ以上高藤君をおとしめるのはちょっと許せないな。

しょうがない、ひと肌脱ごう!


ボマーを出して全員の前に置く。高藤君がびっくりしてる、何か反応可愛い。


さて前に出て少し話すか。「さて、皆さん動かないでね、変態君は何も言わないでね」

「志島副教官、せめて名前で呼んでください・・」なんてどうしようかな?でもちょっと意地悪したくなるな、こんな可愛い顔でお願いされると。


「せて、変態くんじやなくて何て呼ぶ?ひとしはちょっとかっこよすぎるから、女たらし、夢みるハーレムクン、高梨教官殺し。ん~何がいいかな」


なんていじっていると泣きそうな顔になってる可愛い。それにさりげなく、ひとしなんて呼び捨てしちゃった。テヘペロ


それにしても私 結構S?かも。

まあそれはおいといて話しを戻そう。

「どうだろう?変態クン意外で気づいた人はいるかな?」


うんうん。やっぱりわからないよね。そうだよ普通。これが分かるなんて君は凄いよ。この年で私の能力越えてるかもしれないなんて。


「じゃあ、変態クン正解を教えてあげて」あ、そっぽ向いてる、すねてる。可愛い。もっと色んな表情見たいな。


でもこれ以上いじると嫌われそうだから止めとこ。


ハマがみんなに説明を求めた。

高藤君が立ち上がり「はい。説明させて頂きます」「志島副教官、申し訳なのですがこの目の前の物を他の方にも見えるように具体化して頂けますか?」


て、真っ直ぐな目で言ってくる。反則、その真っ直ぐな目は反則です「志島副教官でなくて、ミヤって名前で呼んでくれなと見せてあげない」恥ずかしい、デレデレしてるし。


「ではミヤ副教官、改めてお願いします。具体化して頂けますか?」ミヤ!! ヤバい、ミヤって。もっといってか下さい。


ちゃんと私の能力も把握してるしこの子凄いよ。へ、今の何歳?

どうしよう。能力のレベル私より上かも知れない。こんな可愛い顔してやりやがるな!でも気に入らないな、やっぱり最後は「最後はミヤ、これで良いか?でしょう」って、言っちゃった?心の声が出ちゃった何やってんのよ私。


次の日、有働が暴れた。あの程度の力ならハマも薫小隊長も押さえる事に自体は問題無いのに、この法律のせいで動けない。高藤君は意識無いし、マミの野郎後でぶっ飛ばす。


高藤君の意思が戻った。良かった。昨日折角理由つけてミヤって呼び捨てさせることに成功したのに、本当どうなってんのよ?


ハマが高藤君を連れて行った。と思ったら戻って来た。

「ミヤ、これからは変態野郎と中に入ってもらいたい。出来る?」


「誰にもの言ってるの?任せなさい」大丈夫、私が高藤君を守る。死なせはしないよ。


マミが有働が最悪の世代だって、騒いでる。マミ、あんた勘違いしてるよ。

最悪の世代は高藤 仁 1人の為に付けられた二つ名だよ。政府が高藤 仁を隠す目的です着けた二つ名だよ。あのデパート崩落事件の影の功労者の為に。


てっ、あんたマミに近づいてなにしてんの?パーンって、お前マミになに言った。ゴゴゴゴ!!怒りの炎が。


「キョウカさん聞こえるかな?変態クンです。聞こえたら返事して」そう話しかけてる


「駄目!!!危険だよ。逃げて!」良かったまだ生きてる。


高藤君に伝えないと「私の防火服がまだ来てないから待って」


「大丈夫、俺意外と丈夫に出来てるから」って、おい人の話し聞けよ。危険だろ。


ふと私見てこのまま突入のサインを出してきた。おま、へ、なに考えてんの?


「キョウカさん、変態クン入ります」


へ、入った?炎の壁をカーテン開けるみたいにしてないか入ったよ。どゆこと!?


突然叫び声です聴こえた「ミヤ、上にかけるもの、キョウカさんの為に準備しろ」

キョウカの為?ひょっとして裸?


「ミヤ早くしろ。俺も我慢の限界だ」

怒ってる?怒ってるよねこの言い方。待って急ぐから。


やっとこさ防火服を着込んだ、あとは毛布。よし突入。中に入ると有働が緊張しだした。思わず有働を睨む。

「私は今回何もしない。有働、お前は越えちゃ行けない事をしたんだ。死ぬより怖い事が有るって身を持って知りな(怒)」


「お前も、最悪の世代の1人か?」


「私もそうだよ。でもあんた勘違いしてない。本当の最悪の世代は1人だよ。私達はその人の替え玉だ」


「はん、そんな伝説を信じてんのか?笑えるな。やっぱ俺が筆頭になるべきだった。この学園のレベル知れるな」


有働って、本当程度が低い。何故こんなやつ学校にいれたの?本当不思議。


それよりキョウカが心配「ごめん、遅くなってキョウカさんもう大丈夫」

「ミヤ、くだらない事に感情的になるな(怒)。キョウカさん頼んだぞ」あ、高藤君に怒られた?何かドキドキする?ナンデ?


終わったな、高藤君凄いよ。本当、今年入学したいばかりの子に見えない。実力で言ったら大学を含めて誰も彼に勝てない。はっきり確信した。


あ、ハマ泣いてる「ばか野郎。お前に人殺しは早すぎる」


そうだよね。ハマごめんね。


「ミヤ、キョウカさんも医療班に」


ちょっと学校の中で呼び捨ては格好つかないでしょ「こら、学校の中では教官でしょ(怒)!!大丈夫、傷も残さないから」


でも、今日は許す。これからも許す。そしてこれからもよろしくね

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