第8話 有働 孝治 目線

それは、昨日だ。


身体検査等と言って来やがるから、断ってやったら、一般に編入だと、この俺様を誰だと思っている有働 孝治様だぞ。火竜と呼ばれ。地元一帯の学校を束ねていた、ガキの頃から俺の能力を聞いて様々な能力者が挑んで来た。だか1度も負けた事はない。当たり前だ俺は最悪の世代、俺より優秀な奴何かいない。


それなのにアノあまぁ、「お前は馬鹿だろう。お前程度の低能な力で何が出来る」だと。ふざけやがって。


そう、俺の強さをこいつら全員に知らしめる必要が有る。俺の能力の有能さを!あまりの怒りに体が震えだす。こんな武者震いは久しぶりだ。思い知れ、そしてへつらえお前らは全員俺様の前で這いつくばれば良い。


そう思い立ち上がった。


ドフ!ドン!!その瞬間、背中と頭に痛みを覚えた。


「待て、ちくしょう」声を張り上げたはずが声にもならないようだ。静かに意識を失う。


気が付くと何処かのベットにいた、そばには見た事の無い女が立っていた。白衣にをまとっている、医者か?そう思ったが体動かない。首を持ち上げると拘束されていた。


急に女が俺に顔を近付けると「お前、筆頭になる何てふかした癖にショボイ奴だな」


「ふざけるな!! まだ終わっちゃいねー、俺様は最悪の世代だ、誰も俺には勝てねぇ」なにをいってやがる。この俺様をだれたと思ってやがる。


「そうか、なら1度チャンスをやろう。お前が本当に強ければ私の力で再度学園に復帰させて筆頭にもしてやろう」


その女はニヤニヤと薄気味悪い顔で笑いながら見て来やがる。だが、俺にはわかる。この女も俺様と同じ臭いがする。要はこっち側の人間だ。


ふん、話しに乗ってやろう。


「何をすればいんだ?」


「簡単だ。佐藤 橋架と言うのがいるだろう?そいつを拉致して我々に渡してくれたらいい。あいつも隠しているが最悪の世代だ、それと中学生の空手の関東大会の優勝者だ」


「そんな事でいいのか?何処で引き渡せばいい?」なんだ簡単な事を言ってくるな。たかだか空手のチャンピオン位、今まで何れだけ倒してきたと思ってやがる。


「学園内の広場に連れてこい。我々の部隊が来るまで誰も近付けるな!! それが出来たら認めてやる。佐藤 橋架は殺すなよ、ただどんなボロボロでもかまわないがな」


「ふん、それで成功した時の報酬は?」こんな連中だ、吹っ掛けてやる。


「私をくれてやろう。私は自分で言うのも何だが、結構いい体してるぞ。どうだ?不足は有るまい♡」


くく、乗ってやろう。自分から言って来るだけありそうな体だしな。全て俺様のものにしてやる。あのアマも徹底的に殺ってやる。俺様の凄さを体全部で分からせてやる。


「わかった。でいつやる?」


「今日は休め。決行は明日だ、明日また向かにくる♡」


絶対、最後に♡ついていたぞ。ふははは、見てろ、テメーら全員ボコボコにしてやる。ぶはははは!!!!!!


翌朝早くに女が来た。白衣を着た男が2人、拘束を解いた。病院から学園まで俺も白衣を来て移動する。学園の中に来たとき佐藤 橋架を見つける。動向を探るため遠巻きに観察した、外の奴とは一緒じゃ無いようだ。都合がいい。


「おい、佐藤 橋架だな?」俺の声に驚いた顔でみる。警戒感半端ねぇ! 俺の見立て通りだ。高藤や野々瀬の奴らよりこいつが強い。間違いねぇ。久々に腕がなる、地元じゃ俺様が恐ろしくて誰も挑んで来なかった。


「そんな怖い顔すんな。ちょっと面貸せ、断ると痛い思いするぞ」


「何かようか? 人を値踏みするような奴に私は要がない」


「ふん、まあ俺じゃねえけどなお前に要があんのは。それよりお前やっぱり可愛い顔してんな、俺と付き合え。悪い話しじゃ無いだろう?」


「お前、鏡で自分を見た事が有るか?お前よりは高藤の方が好みなんだけど。それに、こんな程度のやつに下に見られるのはムカつくな」


どいつもこいつも、俺様を見下しやがって、生きてりゃいいんだな。思い知らせてやる。俺様は優しいからな、泣いて許しを乞えば許してやるさ。俺様専用の奴隷としてな。


佐藤 橋架をおおうように炎の壁を作る。これで外のやつは入ってこれない。ゆっくり楽しんでやる


「後悔すんなよ。これでお前はただの人だ。今詫び入れたら俺の女にしてやるよ」


「お前、バカだろう。この程度で私に勝ったつもりか?」


佐藤 橋架が一気に間合いをつめてきた。右のハイキック、咄嗟に防いだが左腕が痺れる流石に関東大会の優勝は伊達じゃねえな。だか、勘違いしていないだろうか? ここは俺のテリトリーの中だ。俺の能力は使い放題だよ。


そうは言ってもこいつ中々やるな、俺が攻める隙を与えない。相当やりやがる。


「お前、勘違いしてないか?私も小さい頃から色々いちゃもんつけられれていたからな。これでも、まだ男に負けたことは無いぞ」


佐藤 橋架が少し離れた隙をついて炎を飛ばす。1発目は簡単にかわしたが次々出るぞ。ほう。やっぱりやるな、3発目までは問題無さそうだな。


炎を全身にまとい佐藤 橋架を殴りつける。1発、2発、何とかかわしているが

「どうした?攻撃してこないと俺には勝てないぞ。格闘技をやってるやつとも何度かやった事が有るが最後には負ける」

「お前らと俺とは覚悟が違う」


バオ~、ブオ~、ドン、バギ。ドンドンと炎を飛ばす。最初は交わせたがどうやらこれまでだな。苦痛に歪んだいい顔してやがる。俺様の大好物だ。やっぱりこの女良いな、あの白衣の女にくれてやるは惜しい。


オラ、右足の蹴りで勝負はついたな。だが俺達はここからが本番だ。


手から小さい炎を出して飛ばす。佐藤 橋架の制服がだんだん燃えて切れて行く。どうだ?恐怖に歪んだ顔してやがるな。もっと恐怖に怯えろ。


そんな時だ。


「キョウカさん聞こえるかな?変態クンです。聞こえたら返事して」高藤の声だ。


「駄目!!! 危険だよ。逃げて!」


「キョウカさん、変態クン入ります」


どうやったか知らないが高藤が炎の壁を超えて入ってきた。俺様を1度見た後に佐藤 橋架の所に行き上着を脱いだ。


あの野郎、あろうことかこの俺様を無視してやがる。


「この上着、頭からかぶって俺の戦闘は見ない方が良いから」そう言って上着を渡している。


「カッコつけんな、俺は最悪の世代だ。まして俺のテリトリーの中じゃ誰のどんな能力も使えない。お前より優秀なキョウカでさえこんな有り様だ」てめえはいらねぇ、とっとと消えろ!!


「ミヤ、上にかけるもの、キョウカさんの為に準備しろ」テメー俺様を無視しやがって、目にもの見せてやる。


「は、王子様気取りか。そんなに筆頭は偉いのか」火力を上げた炎の玉をくらいやがれ。高藤の前で突然と炎が消えた。


「ミヤ早くしろ。俺も我慢の限界だ」高藤のやろう俺様を無視しやがって。


志島のやつが防火服を着込んできやがった、こいつは要注意だ。


志島のやつが吠えだした。「私は今回何もしない。有働、お前は越えちゃ行けない事をしたんだ。死ぬより怖い事が有るって身を持って知りな(怒)」


「お前も、最悪の世代の1人か?」


「私もそうだよ。でもあんた勘違いしてない。本当の最悪の世代は1人だよ。私達はその人の替え玉だ」


「はん、そんな伝説を信じてんのか?笑えるな。やっぱ俺が筆頭になるべきだった。この学園のレベル知れるな」


志島と高藤が俺様を無視しやがる。


「ごめん、遅くなってキョウカさんもう大丈夫」

「ミヤ、くだらない事に感情的になるな(怒)。キョウカさん頼んだぞ」


テメーら、調子に乗るなよ。俺様も怒りが頂点だぞ。


「てめえら俺に死んで詫びろ」全体に炎を飛ばす。全員まとめて死にやがれぜってぇぶっ殺す。


高藤が前きた、左手をかざしと思うと俺様の炎が消えた。驚いた隙に殴られる。殴られた時には痛みすら無かったが骨が折れた気がした、心臓がいた苦しい、うつ向いて血を吐いた。


高藤が近づく、死の恐怖で顔が歪んだ。

この俺様が、こんな女みたいな野郎に負けるのか?こんな事が?また意識が無くなる。


その後俺はまたベットにいた、あの女もいる。

「有働、動くなよ。胸骨とろっ骨の粉砕骨折に心臓麻痺だ。もう2度と起き上がれない。それとお前は佐藤 橋架殺害容疑、暴行容疑、特定地域内能力しよう不可を犯した容疑でこのまま現行犯逮捕される。もっと賢い奴だと思ったが。お前馬鹿だな。じゃあな」

「ちなみに推定でも300年は塀の中だ。残念だな。女も知らずにいた、死ぬのも」そういってでて行った。

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