第2話 変態くん 1

自分のカードで中に入ると向かって左側に並ぶように指示された。向かい男女2人が立っている。


全員並んだのを確認すると高梨教官から話しがあった「紹介する、先ずは第一学園と警察省の建物全体を警備している特別機動隊だ、そしてこの人が小隊長 薫 要(男)≪カオル カナメ≫隊長だ、皆の先輩に当たる。失礼の無いように」180cmは有るだろう身長に頑丈な体付き、どんな訓練すればあんな体になんだ。


「今、紹介に預かった薫 要だ。私の能力は鷹の目。私を中心に半径10kmまで全て見とうす事が可能だ。私はどんな軽微な犯罪も逃がすつもりはない。みんなも気を付けて欲しい」


小さく「あっ」と声が聞こえた。見ると胸の大きな子だ。思春期の俺には刺激が強い、何とかお友達になろう。その子が直ぐに何も無いような顔をした。かえって気になる。


「ゴホン。次進んでいいか?」そう高梨教官に言われ、睨まれた。


「もう1人が私と同じ教官だ」


「初めまして、副教官 志島 宮(女)≪シジマ ミヤ≫だ。所属は陸上警察、薫小隊長と同じく異能科の卒業生だ、これから一年よろしく頼む」

志島副教官は身長150cm位だろう、高梨教官や薫小隊長が背が高い為、より小さく見える。志島副教官は高梨教官や薫小隊長とちがい華奢な体付きだ、教官は基本特殊部隊が担当する。志島副教官は特殊部隊の人には見えない感じがする。


「そこの男子、志島が可愛のは分かるが手出ししようと思うな!」と注意される。もう1人の男子生徒がニヤニヤ笑い、女子生徒からは軽蔑の眼差しが向けられる。思わず否定しようとしたが、さらにあおられそうだったので止めることにした。


「否定しないところは懸命な判断だ。志島は私のマスコットだ。否定していたら半殺しにしてやるところだぞ」とふんぞり返っている。志島副教官が頭を抱える。


半殺しって?それに否定って、何か言ったら志島副教官を可愛いく無いと言ったと言うこになるのか?この教官、変です!!!


薫小隊長について移動する。この平屋の建物は地下につながっているようで、壁と思われる所にカードをかざすと壁が両側に開きエレベーターが出た。


9人全員がエレベーターに乗ると自動で動き出す。階層表記が無い為どの程度降りたかは不明だ、エレベーターにしては少し長い感じがする。チン!と音がして止まる。カードをかざして扉を開けると大きな部屋にでる。大きな部屋じゃなくてエントランスホールだ。

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