第44話 優樹のお腹から、ぐぅぅ〜〜っと健康的な音が鳴りました。

 柴崎家 囲炉裏の間


カトやん「それでは僕はスキル、メンバーの現在位置表示を取りますね、ポチッとな。」


 カトやんのスクロール マップに今まで歩いた分のマップが現れた。

 全体の5分の2位いが出来上がって、ダンジョンの外に黄緑と水色の光点があった。

 俺が黄緑でカトやんが水色なのか? どうやら優樹達は表示され無いようだ、今度は春奈と鷲尾代表を登録してもらおう。

 ところでカトやん? レベル アップによりマップルちゃんの巫女服はゲット出来たのか? ならば是非ともご披露を…


カトやん「シバやんを見ていたらダンジョン内では、何より安全第一だって事が良く分りました。

 今回はこれで我慢する事にしましょう。」


 何だとカトやん! 何と言う堅実な発言! 何か悪い物でも食ったのか? 実は密かに醜い眼鏡オークと中身が入れ替わっているとか? 被写体以外はアウト オブ 眼中だったカトやんが安全第一だなんて…声優様のサインを頂く為に炎天下の中、3時間並んだカトやんは一体何処へ行ってしまったんだ?

 まぁでも…これから本当に危険な領域に入るかもしれないかも…だからな、俺達の作戦は常に[ いのちをだいじに ]にしよう。

 それでは俺も取得品をチェックしますか、あのレア ゴブリンは何をドロップしたんだ?


ーーーーーーーーーー

…取得一覧…


微小ジェムx11

ガチャチケx1

レア エネミー撃破…紫宝箱(ダーク)x1


[ ]一括受け取り

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 あの二刀流ゴブリンがドロップした物は紫宝箱(ダーク)か、また癖の強い物ドロップしたな、あと[ 毎日ダンジョン ガチャチケ ]が1枚か…。

 所持品の中にガチャチケが2枚あったよな、ついでに全部まとめて回してみるか。

 一括受け取りにチェックして、ガチャ回す…茶宝箱(ノーマル)3箱か…微小ジェムを使用して全て解錠!


 結果…投技、ポーションx2、食育(ダーク)


 [ 投技 ]が出た! やったねフォン、今のお前に一番必要な技をゲットしたぜ! 俺の幸運値の高さが初めて機能したか? これは早速フォンに装着っと。


フォン「ワッフ? 何だか力が? 将吾さん、有難う御座います…ワッフ!」


俺「うん! その竜骨ブーメランの投擲で優樹やクラリッサのフォローをヨロシクな! フォン!」

 

 竜骨ブーメランを背中から取り出して構えるフォン、ダンジョンに居た時より少し凛々しく見えるのは間違いでは無いだろう。

 それでは早速庭で投擲の練習を…


バロン「我が主、スキルの食育…ですが、なかなか面白いスキルでありそうですぞ、よろしければ御覧になられては如何かな?」


 スキル[ 食育(ダーク) ]か? ダークはデメリット有りだろ? 使い勝手が悪くて倉庫のゴミ行きだろ? でも…バロンが言うんだからチェックだけはしておくか。


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食育(ダーク)

 

 食事をする毎に確率でステータス値がアップする。

 空腹時にステータス ダウン有り(デメリット)、食事を取れば元の数値まで回復する。

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 腹が減っては戦が出来ぬ…そんなスキルだな、でもそれ程悪くはないかな? ステータス アップは魅力的ではあるがどうしたものか?


バロン「このスキルは、我が主は元より、娘子達にも装着できるスキルでありまするぞ。

 これからのダンジョン探索の為に是非、ご思案くたさりませ。」


 優樹達が食事? 俺だけでなく優樹達にも装着出来るのか? そこまで考えが廻らなかったが…それって良くね? 是非とも見てみたい気がするぞ、更にステータス アップまで付くなんて最高じゃん。


バロン「それでは我が主、このスキルを我が主では無く、娘子達に装着する…で宜しいか? それではスキル欄を整理致しまする。

 それでは、サラサラ〜っと。」


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[ 使い魔 専用スキル ]


…アクティブ スキル…

クリエイト ゴーレムLv3…MP12

リペア ゴーレムLv1………MP5


…パッシブ スキル…

ナチュラル スキン

表情(喜怒哀楽)

発声(cv)


[ ]食育+味覚

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 味覚も付けるのか? 確かにどうせ食べるなら、美味しく食べる方が良いに決まっているな。

 それでは[ 食育+味覚 ]にポチッとな!


 ぐぅぅぅ〜〜〜〜〜〜〜!


 優樹のお腹から、それはそれは健康的な、とても空腹を報せる音が部屋中に鳴り響いた。


優樹「あれ? 急にお腹が…?」


 ちょっと頬を赤くしながら、お腹を擦る優樹。

 育ち盛り食べ盛りの中学3年生だからな…とても可愛い仕草でわあるが、今はとにかく食事だな。

 何を用意する? やっぱり最初は甘い物か? 硬くない方が良いかな? 優樹達のサイズで食べられる物? 家にある物でそんな食べ物は? 俺は戸棚のあるブツを見つけた。


俺「一口サイズ ゼリー グミ! ミルク アンド いちご味! それでは皆これを食べてくれ。

 口に合わなかったら、別な物を用意するから、あと足りないようならドンドン言ってくれ。」


 最初はこのお菓子で行こう! 優樹達に一つづつ配る、優樹達に持てるフォークやナイフや箸は無いので手掴みになるが、最初はこれで勘弁してもらおう。


優樹「それじゃあ戴きます! はむっ! 甘っま〜い!」


クラリッサ「マスターの国の菓子ですか、では…モグッ! 確かに甘いな、でも悪くない。」


ルフォン「ワッフ! ワッフ! パクッ! ワッフ! ワッフ!」


 最初の食事はどうやら口に合ったようだ、みんな笑顔でグミを食べている。

 とても美しい感動の光景だ! 俺はこの微笑ましいくて、ほのぼのした優樹達を忘れる事は無いだろう。

 カトやんも撮影しながら嬉し泣きしているしな。


バロン「我が主! 今の食事で黄の娘子のステータスが上昇致しましたぞ!」


 何? フォンがステータス アップしただと? それは素晴らしい! 早速見てみようか。


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フォン リベリア

cv  大塚 小百合


HP………53/53

防御力……17

腕力………20(+1up!)

敏捷性……48


…パッシブ スキル…

投技Lv1(new!)

索敵Lv1

ーーーーーーーーーー

 

 腕力が上がっている。

 確か甘い物はフォンの好物だったような…? それがステータス アップに繋がったのか? 優樹とクラリッサの好物は何だっけ? カトやん、早く公式設定資料集を見せてくれ! いや、見せて下さい。

 俺は優樹達が美味しそうにグミを食べる姿を、この観景を見ていられるのならば、家の裏山にダンジョンがあっても良いかな…と、心から思った。

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