第5話
「学年一の嫌われ者に話しかけてくるなんて」などと言われたのはそんな会話をしてすぐのことだ。
「なんのつもり?私に優しくしてもなんのメリットもないけどね」
「今や私は超のつく貧乏人。
昨日まで住んでたとこは一応あるけど、
競売にかかる予定。父親に家から
追い出された。私が今日、帰るところは父親が新規契約したオンボロアパート。情けない話だけど、帰りみち、実はわかんなくなっちゃったの。
私、、方向音痴だからさ」
意外...。なんでも完璧にこなす
クールビューティーな優等生なのに
それにしても。
美人だがやや吊り目に言われるとちょっとこわい。
「あ、その、、傘は見えてるから、その、、」
「目隠しのためにさしてた方がいいかなって」
俺は胸元を遠慮がちに指差していた。
下着が見ててるなんてハレンチな言葉をさらっと言えるほど、インキャは女子に免疫ができてない。
「あ、そっか」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます