第3話

このとき俺は黒い傘を持っており、

まぁ、そいつを貸してあげようか迷った。

でも、もうその前にびしょ濡れになってるし、下着もスケスケだし、今更貸してあげたってどうこうなるもんじゃなし。

声をかけて睨まれるのも嫌だし。

俺は迷った。そうだよ、話しかけて嫌な思いするより、見て見ぬふりして通り過ぎた方が無難だろ...?

その一方で、

いや待て。下着が見えてしまってるわけだからそのまま歩いて帰らせるわけにもいかないだろ。ここは自分が濡れてもいいから

傘を貸してあげて目隠しとしてつかってくれよって言ってあげたほうが親切ではないのか...

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