第2話

いつもいつだって男を寄せ付けない氷の令嬢だった。なんか家が大金持ちみたいだから氷の令嬢なるあだ名がついていたのだが、

顔はかわいいけど男からツンツンした態度で嫌われてる女子だった。告白した男子は学年で俺以外全員と聞いているが、あまりにも素っ気ない振り方をしたために悪い噂が流れている。顔は整形だの、実は家が超貧乏だ、などと。

クラスは一緒。でも近寄り難くて一度も話をしたことがない。確か名前は氷室さんだったが、鋭い目にツンツンしててマジで近寄り難い。まぁ、女子からも嫌われていた。

結局、容姿とその、ドライな性格が災いして友達を作れてない女子ってやつだ。

高校に入学して1ヶ月。

どこのグループにも属さない俺と同じぼっち人間。

入学したては男子から一番人気だったけど、

今やその地位は反転した。

一番の嫌われ者女子だった。

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