207 4月14日(日) だらしがない話

 「だらしがない」とか「だらしない」って、よく言いますよね。で、ふと思ったのだ。「だらし」って何だろうってね。


 ネットにはこう書いてあった。


 『「だらしない」は、行いや状態に締まりがない、乱雑で秩序がないという意味の「しだらない」の「しだら」が音位転倒して生まれたと考えられている。』


 音位転倒?・・・


 で、音位転倒というのを調べてみると・・・『ひとつの単語の中の隣接する音が位置を交換させてしまう現象を、言語学では「音位転倒(転換)」(metathesis〈メタテシス〉)などと言う』そうだ。


 どういうことかと言うと、よく「サングラス→グラサン」、「マネジャー→ジャーマネ」のように、本来の語順を変えて言ったりするでしょう。これが、音位転倒ということなのだ。


 さて、ネットを読むと、「しだら→だらし」の音位転倒は、式亭三馬が書いた滑稽本の『浮世床』(1813~23)に出てくるらしい。ということは、江戸時代にはすでに「しだら→だらし」の音位転倒があったということだ。


 「サングラス→グラサン」、「マネジャー→ジャーマネ」なんて、現代の言葉遊びだと思っていたが、こういう言葉遊びは江戸時代からあったんですね・・・


 一方、「だらしない」にはこんな説もある。


 「だらし」というのは、ヘブライ語で「戸」という意味らしい。で、古代に日本に来たイスラエルの民が伝えた、ヘブライ語の中の「だらし」が時を経て日本語になったという説だ。どういうことかと言うと、「だらしがない」とは「戸がない」ことなので、「誰でも簡単に家の中に侵入できる」ということから、「行いや状態に締まりがない」という今の意味になったというわけだ。これも、いかにもありそうな話ですね。


 このように、「だらしない」の起源には、いろんな説があるようだが・・・


 でも、ボクは、「だらしない」は、江戸時代にこんなふうにして誕生したように思うのだ。・・・


 『花のお江戸のカクヨムキャンディーズ・投げ文の謎を解け』

https://kakuyomu.jp/works/16818093075482497732/episodes/16818093075482503649


 近況ノートに挿絵があります。

https://kakuyomu.jp/users/azuki-takuan/news/16818093075494651783


 皆さん、ボクの新説はいかがですかぁ?

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