181 2月20日(火) 雨に関する言葉

 昨日は雨でした。


 天気予報では、今週、日本列島は雨ということですね。今日も雨模様です。


 ボクは雨が大好きです。台風とか豪雨は別にして・・・なんか、雨って落ち着くんですよね。


 で、ネットで調べてみたら・・・日本語には『雨』に関する言葉が多いんですね。今日はそんな雨にまつわる言葉の中から、梅雨までに降る雨に関するものをいくつかご紹介しましょう。


 最初は『春雨はるさめ』です。春雨というのはよく聞く言葉ですが、春真っ盛りの雨ではなく、2月から3月にかけてという時期に降る雨のことのようです。春の季節風のころから降り始め、狭い範囲で絹糸のように細い雨がしっとりと降り続くのが特徴なんだそう。では、食べ物の春雨はというと・・・こちらは鎌倉時代から伝わるもので、「製造過程で生地を熱湯のなかに落とす様が、まるで春雨のようだ」という意味から名付けられたと言われているそうです。


 で、次は『花筏はないかだ』。これには二つの意味があって、一つ目は、散った桜の花びらが水面に浮かび、流れていく様子を筏に見立てた言葉だそうです。この意味では、花筏は晩春の風物詩として使われることが多いようですね。もう一ケ月もすると、桜の季節・・・そして、それから花筏が見られます。。。

 

 で、二つ目は、ハナイカダ科の落葉低木の植物の名前だそうです。この意味の花筏は、葉の中央に花や実をつける独特な植物として知られています。花筏の若葉は山菜としても食べられるそうですよ。お料理が好きな、あなた。ぜひ、お料理に使ってみてください。。


 花筏から少し季節が進むと、今度は『余花よかの雨』になります。余花の雨というのは、青葉の季節に咲く「遅咲きの桜」に降り注ぐ雨を指す言葉だそうです。周囲が青葉の中で、ひっそりと咲くピンクの桜。そこに、雨が降っています。これって、きっと、しとしと雨ですよね。


 で、その次に降るのが、『若葉雨わかばあめ』。これは、もう説明はいりませんよね(笑)。


 そして、梅雨入りの前に降るのが、『花腐はなくたし』。これ、読み方が難しいですね。「うのはなくたし」と読むそうです。初夏に降る長雨のことで、卯の花という白い花が咲いている時期に、しとしとと雨が降り続き、花を腐らせてしまうという意味から名付けられたそうです。季語としても使われるそうですよ。


 そして、さらに季節が進むと、『栗花落ついり』になります。これも読み方が難しいですね。「ついり」と読むそうです。それで、栗花落ついりとは、栗の花が落ちる時期が梅雨入りの季節であるため、「つゆいり」から「ついり」のように転訛して「栗花落」の字に充てられたと言われているんだそう。さらに、栗花落ついりというのは、兵庫県や大阪府に多くみられる名字だそうです。いいお名前ですよね。


 『洗車雨』というのもあるそうですよ。洗車した直後に降る雨のことを言うそうです。せっかく洗ったのに、洗車した意味がなくなる・・という嘆きの雨なんですね。でも、これは季節には関係がありませんね(笑)。


 で、今の2月に降る雨が『雨水うすい』。雨水は二十四節気のひとつで、降っていた雪が雨に変わり、氷や霜が解けて水になるころを指すそうです。まさに、 雨水の時期は春の訪れを感じられる季節でもありますね。


 早春の雨の日・・・『雨水うすい』を眺めて、日がな一日、のんびりと過ごすのもいいですよね。。。

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