160 1月14日(日) 笑いのツボ

 『笑いのツボ』ってありますよね。


 カクヨムにアホバカ話をアップするときに、アホバカ話でも『笑い』って大切だと思って・・ボクなりに『笑い』の要素を入れているつもりなのですが・・これがなかなか難しい。


 だって、『笑いのツボ』は人それぞれ違っていて・・ある人には面白くても、別の人には全く面白くないということがよくあるからだ。


 例えば、ボクはときどき、いただいたコメントにアナグラムを付けてお返事をする。で、いつもアナグラムを楽しんでいただいていると思う方には、気楽にアナグラムをお返ししているのだが・・実は、読者の皆様の中には、「アナグラムなんて最低!」と思っていても、ボクには優しく「面白いですよ」と言ってくださる方もいらっしゃると思うのだ。こういう場合は、ボクのアナグラムなんて、迷惑行為以外の何物でもないわけだ。


 つまり、アナグラムをお返しするのも、結構、難しいのだ。


 特にボクの駄作に初めてコメントを頂戴した方の場合には、「この人にアナグラムを書いていいのだろうか?」といつも悩むのだ。


 こうして悩んだときは、アナグラムなしの無難なコメントをお返しして・・何度かやり取りをするうちに、「ああ、この方にはアナグラムを書いてもいいな」と思ってから、アナグラムを書くするようにしている。


 でも、ときどき失敗することがある。


 先日も、初めてコメントを頂戴した方と、しばらくお返事のやり取りをして・・「この人はアナグラムはOKだな」と思って、アナグラムをお返ししたのだ。


 すると、その方から「私はこんな関西系のノリのお笑いは大嫌いだ」というコメントが返って来て、厳しく叱られてしまった。で、その方はそれ以降、ボクのコメントにお返事をしてくれなくなって・・それっきりになってしまった。


 ボクは別に関西系のノリでやっているつもりはないのですが(笑)。。。


 でも、その方を不快にさせてしまったのは、ボクが悪いわけで・・・深く反省しております💦。。。


 アナグラム一つとっても、かように難しい。これが、ボクのアホバカ小説の中の『お笑い』となると、もっと難しいわけだ。


 ボクが「ここは面白いぞ」と力を入れたところでは、誰も笑ってくれなくて・・何でもないところで笑っていただけることがよくある。


 これは逆もしかりで、他の人が大笑いするところが、ボクにはさっぱり面白くないということもよくあるのだ。


 別の作品に書いたが、ボクは仕事で韓国に3年ほど単身赴任したことがある。そのとき、「韓国が初めての外国人」を対象にした『外国人研修』というものに参加したことがあった。


 その研修には、日本人のボクの他に、欧米や、韓国以外のアジアの人たちが大勢参加していた。で、研修の休憩時間になると、スクリーンに、よくある『おもしろ動画』が流れていたのだが・・欧米の人たちが笑うところが、ボクにはさっぱり面白くないのだ。


 例えば、こんな『おもしろ動画』があった。


 若い女性がトイレから出てきた。

 その女性はミニスカートを履いているのだが・・

 ミニスカートの端がパンティの中に入っていて・・

 つまり、スカートがメクレて、パンティが丸見えになっているのだ。

 しかし、女性は気づいていない。

 女性はその格好で、多くの人が行きかう廊下を歩いて行く。

 という動画だ。


 研修に参加している欧米の人たちは(女性も含めて)、この動画を見て・・手を叩いて大笑いしていた。


 でも、ボクには何が面白いのか、さっぱり分からなかったのだ。


 言いたいことは分かる。

 

 用を足した後で、パンティを上げた際に、うっかりスカートを挟んでしまったというわけだ。


 でも、そんな女性を、トイレから出てくるところから偶然動画に撮っていたというのはどう考えても不自然で・・つまり、明らかにヤラセなわけで・・ボクは「こんなヤラセの何が面白いのだろう」と思ったのだ。

  

 日本人と欧米人の笑いの違いなのかもしれないが・・


 日本人同士でも、笑いの違いはある。


 ボクが好きなある女流漫画家さんが編集部と組んで、こんな催し物をやっていた。


 それは、読者が送ってくれた『面白エピソード』を、その漫画家さんと編集部がマンガにするという企画だ。雑誌に、読者の投稿とマンガの両方が載っていた。


 で、読者からの『面白エピソード』にこんな話があったのだ。


 妹一家が遊びに来て、私(女性)が妹の子(男の子)と一緒にお風呂に入った。すると、その男の子が首をひねりながら、私の股間と自分の股間を見比べていたのだが・・やがて、私の股間を指さして「ない、ない」と言い出した。

というエピソードだ。


 言いたいことは分かりますね。きっと、投稿した女性は、このエピソードで妹さんと大笑いしたのだろう。それで「この話は誰が読んでも絶対面白い」と思って投稿したと思うのだ。


 でも、ボクはこのエピソードを読んでも、ちっとも面白くなかった。当たり前のことをそのまま言っているだけで・・正直、「何が面白いのだろう」と思った。


 別に、この女性の投稿にケチをつけるつもりはないのだが・・「笑いを取る」というのは、人それぞれ『笑いのツボ』が違っているので、実に難しいなあと思った次第。。。


 皆様はどうですか?


 「笑いを取る」のにご苦労されたってことありますか?

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