146 11月8日(水) マニキュア初体験

 初めてマニキュアをつけた。


 こう書くと、皆様からいろんな声が聞こえてくるよ。


 「あぁ、アホバカ最底辺作家は周りの女性からオンナとして扱われてきたので、とうとう本格的にオンナの仲間入りをする気になったわけね」


 「マニキュアをつけて、またまた女子トイレに入るつもりね。いっつも女子トイレばっかりで、ホント、いやらしいわねぇ」


 「なんでマニキュアなのよ。オンナになるんだったら、まずウイッグでしょ」


 ち、ちょっと待ってください。僕は別に女性になる気はありません。女子トイレにも入りませんよぉ(笑)。言っとくけど・・・今までは事情があって、女子トイレに入らざるを得なかったのであって、僕が好きで女子トイレに・・・あっ、こんな話ではなかったですね。


 で、では、話を戻しますよ(笑)。


 マニキュアというのは・・・実はこういうわけだ。


 ご存じの通り、僕は昨年から今年にかけて、白血病の再発で長期入院を余儀なくされた。で、この入院時に使った薬がかなり強いものだったらしく、医師からは「退院してからも入院時の薬の副作用で、さまざまな症状が出ますよ」と言われていた。


 その副作用で爪が弱くなったのだ。医師に聞くと、爪が弱くなるのは典型的な副作用の一つらしい。どんなふうに弱くなったかと言うと・・・窓なんかを締めようとしたときに、窓に手の指を掛けますね。で、うっかり指の先を窓のサンなどに当ててしまうと、それだけで指の爪がメクレてしまうのだ。当然、僕は指を押さえて、「ひぇぇぇぇ・・・」と悲鳴を上げることになる(笑)。


 こういったことが数回続いた。


 さすがにこれでは大変だ。そこで、爪に絆創膏を貼ってみた。しかし、指先なので、今度は絆創膏がすぐにメクレるのだ。それで、絆創膏を指先にグルグルと巻き付けてみたのだ。だが、指先に絆創膏をこうやって巻き付けてしまうと・・・スマホやパソコンがうまく操作できないのだ。何かのフタを開けるといったこともうまくできない。日常生活がなんとも不便なのだ。


 で、何かいい方法はないかとネットを調べてみた。


 すると、『爪を強くするマニキュア』というのが眼に入った。これだと思いましたね。さっそく、近所の100円ショップに行って買ってきた。ネットで見ると、『爪を強くするマニキュア』は何千円もするものが売られているのだが、オシャレをするわけではないので安いもので充分なのだ。


 説明書きを読むと・・・『爪を強くするマニキュア』はトップコートといって、普通のマニキュアを塗った上に塗るのだそうだ。そうすると爪全体が樹脂の層で保護されて、『マニキュアが落ちるのを防止する』とともに、『弱い爪を強くする効果がある』という。


 僕はもちろん普通のマニキュアは塗らずに、爪に直接塗ってみた。


 で、使ってみると・・・実に便利なのだ。爪が割れている部分などを樹脂の膜ですっぽりと覆うことができるし、爪と皮膚の間に塗ると爪のメクレ防止にもなる。何より、爪に塗った状態でスマホやパソコンが普通に操作できるし、ビンのフタも開けることができる。


 こうして日常生活の不便が見事に解消されたというわけなのだ。


 こんな便利なものがあったのか!・・・と僕は感心した。まさに『眼からうろこ』というやつだ。


 ただ、トップコートといってもマニキュアには違いないので・・・女性の皆さんが普通にマニキュアを塗った時と同様に、爪につやが出て、蛍光灯などで光るのが難点なのだ。光線の角度によっては、まるでラメが入っているようにキラキラする。誰か女性が見たら、「あら、きれいなマニキュアね」って言われそうだ。でも、爪がメクレて、「ひぇぇぇぇ・・・」と悲鳴を上げることを考えると、爪が光るぐらい何でもありませんよね。


 もっと早く使えばよかったというのが僕の感想。。。


 しかし、こんな風に『知らなかったから今まで使ったことがなかったが、いざ知って使ってみるとすごく便利だった』って経験は誰にもあるような気がする。


 皆様にもそんなご経験はありませんか?

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