66 6月24日(金) 夫婦って不思議な関係ですね
今朝、再入院することになりましたってお話をアップしましたら、皆様から励ましのお言葉を頂戴しました。本当にありがとうございます。
だけど、本人は至って平気でいますので、どうかお気になさらないでくださいね。
それで、皆様にご心配を掛けてしまったので・・ご安心していただくために、急遽この原稿をアップしますね。この原稿は二、三日前に書いたのだけど「いつもアホバカ夫婦のバカ会話を読んでいただいてもなあ」と思いボツにしていたものです。
アホバカ夫婦は再入院が決まっても、こんな感じでやってますので・・どうか安心して下さ~い。
以下、ボツにしていた原稿だよ。
これがアップできたことが今日のよかったことかな。
*********
「ギャー。落ちた」
僕が大声を上げた。冷蔵庫からビールを取り出そうとして・・ビールの横にあったタッパーが床に落ちて、フタが外れてしまったのだ。それで、タッパーの中のものが床に散乱してしまった。
リビングでテレビを見ていた妻が声を掛ける。
「どうしたの?」
「おルービを取ろうとして、何か床に落ちたんだ」
僕たち夫婦は、ビールを『おルービ』って呼んでいる。妻が聞く。
「何が落ちたの?」
「何か分からないよ・・君、とにかくこっちに来てヨ」
「めんどくせぇなぁ」
妻がそう言って、テレビの前から重い腰を上げた。まるで、オッサンだ。
冷蔵庫の前に来た妻に、僕は床を指で示す。
「ほら、これ・・これは何かな?」
妻が絶句する。
「ええっ・・何って・・分からないの? これは私が作っておいたおかずじゃないの」
「おルービの横にあったから、落ちてしまったんだ」
妻は床に散らばったおかずを片付けながら言う。
「しかし、オンナみたいなやっちゃなあ。私、これまでの人生で『キャー』なんて言ったことはないわ」
「キャーとは言ってない。僕はギャーと言ったんだ」
妻は聞いていない。
「私はね、独身のときに実家で、母親が『近所が火事だぁ。逃げよう』って言ったときも『まず、状況を判断してから』って言ってね、外に出て、火事の状況を見たのよ。それでね、母親に『火事は遠いからまだ逃げなくて大丈夫』って言ったのよ。この冷静沈着なワタシ」
僕も妻の言うことを聞いていない。
「おかずって言うけど、それ何?」
ここで、やっと夫婦の会話が一致する。
「見て分からないの。キンピラじゃないの。作り甲斐のないヤッチャなぁ」
夫婦って、会話が一致してるようで、不一致で・・不一致なのに、いつのまにか一致している、なんか不思議な関係ですね。
今日のよかったことのヒトコマでした。オソマツ・・
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