第18話

こっちの方って…大学の方向だよな…?

なんだろう、大学になんか用はないだろうしな

まあこっちにうまい飯でもあるのかな

そんな風に気楽な感情で歩いていた

先輩がご飯食べたいだけだろう、何もない


しかし俺のそんな気楽な感情とは別にことが進んでいく

先輩がこっちと歩く方向は大学の構内であの夢で何度も出てきた場所…つまりあの頃俺が先輩にフラれた場所に近付いている

その場所で先輩が立ち止まった時に俺はやっぱりここにくるのかと思っていた、ため息混じりに

「なんでここなんですか?」

自分で驚くくらいに不機嫌な声が出た気がした

「ごめんなさい、嫌とかじゃなくて話すならもっと場所あるじゃないですか」

我にかえって焦る

「どうしてもここが良かったの、まずはこれクリスマスプレゼント」

先輩から紙包みのものを渡される、中身はなんだろうと気にはなったがそれよりもこの場所にはあまり長居したくはなかった

「ありがとうございます…」

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