第8話
「どうしたんですか?」
「どうしたとは他人行儀だなあ」
楽しそうな声で話している先輩にドキドキしつつもなるべく冷静に会話している
「今帰り?」
「?そうですよ、なんか忘れ物してました?」
「んーまあそんなところだからとりあえず今から言うとこに来てね、先輩命令だから」
店の名前を告げると先輩は俺の返事も聞かずに通話を切ってしまった
はあ、忘れ物したなら仕方ないかと居酒屋に向かうのであった
店の名前を聞いたときに思っていたが、着いてみるとやはり最寄り駅の店であった
「先輩、お待たせしました」
「あ、やっときたかー、待ったぞー」
先に来ていた先輩は普段のクールなカッコいい感じとは真逆の可愛らしい話し方で笑いながらお酒を飲んでいた
「何杯飲んだんですか…」
呆れながら聞いて店員に生を頼んだ
「そんな飲んでないよ!今日は飲むんだー、金曜日だしね!もちろん付き合ってくれるよね?」
「…ほどほどにしてくださいね」
付き合っての一言にドキドキする中学生みたいな自分の心がアホらしいなそんなことを考えながら先輩と乾杯をした
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