第2話

仕事を終えて待ち合わせの店に着くと朔斗はもう到着しているようだった

朔斗の隣には一人の女性が座っていた


俺が近付くと朔斗が軽く手を挙げ

「だいすけ、急で悪かったな」

「いや、別に予定ねえもん、瑞希も来てたんだ」


瑞希は朔斗の高校から付き合ってる彼女であり、朔斗と遊ぶときなんかに一緒に来たり俺とも仲が良かった

朔斗と瑞希は大学4年の時に同棲を始めていて俺も何回か家に遊びに行っていた


「そうなんだよ、ちょっとな」

「とりあえず生頼むから待ってくれ」

「あーおけおけ」


とりあえず乾杯を済ませ、ビールを飲む

仕事終わりに友人達と飲む酒はホントにうまいなと思った

しばらくはお互いの会社の近況などを話していつものような空気が流れたが、朔斗が俺を突然話があると呼び出したくらいなので大事なことだろうと聞くことにした


「朔斗、それで話ってなんだ?」

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