第3話 知り合いは厨二病?
時間はあっという間に過ぎて約束の土曜日。必要最低限の身だしなみとして黒のパーカーに白シャツ、あとはGパンとシンプルにな格好で駅前に待っていた。
「随分早くきていたのね。ど変態君」
「そういう五十嵐さんも早かっ……」
聞き覚えのある声に振り向くとそこには案の定五十嵐さんがいた。が、五十嵐さんのその姿をみて一瞬言葉を失ってしまった。
白を基調とするワンピースに青のコート。両耳に大きな縁を描くイヤリングと赤のショルダーバッグ。普段よりも大人っぽくそして何よりエロい
僕の思考を読んだのか冷ややかな視線向けてきた
「全くもって救いようのないど変態。いえ、これはもう発情猿と言っても過言ではないわ」
「十分過言だよ。例の知り合いはファミレスに直で向かうらしいから、先に向かうとしよう」
「わかったわ。あとあなたの近くにいると身の危険を感じるから店までは最低10メートル離れてちょうだい」
「へいへい。随分と嫌われたもんで」
そんな調子で5分ほど歩いたところでファミレスについた
◇
「さてあいつが来るまで少し時間あるし、先に頼んどくか。何が食べたい?」
「そうね。カルボナーラとスープを頂こうかしら」
「オッケー。じゃあ僕はこのチーズバーグセットでいいかな。すいませーん」
「はーい。ご注文はお決まりましたか?」
「はい。カルボナーラとスープを一つずつ、あとチーズバーグセットを一つください」
「かしこまりました」
そう言ってスタッフはメニューを下げて厨房に戻って行った
「ところで今更なのだけれど、発情猿。あなたプライベートでもそれ外さないのね」
「ん?ああこの鎖ね。まあ僕は奴隷だしね。学校とかそういうの関係なしに。てかまだ続いてんのね、発情猿」
「まぁあなたの変な趣味なんて私にはどうでもいいけれど。それよりあなたの言うその知り合いって一体どんな人なのかしら?」
「そうだな、一言で表すなら厨二病かな」
「厨二病?それが何かは知らないけれど、病人を呼び出すだなんてとんだ外道ね」
「あー違う違う。厨二病ってのは、自分の世界を作って酔いしれる思春期特有のイタイ野郎で別に死んだりしな……」
「へぇー、人がいない間に随分言いたい放題だねぇ」
ビクッ
優しい声音だが後ろからすごい圧を感じる。頭を掴まれ横に曲げられるとそこには件の彼女がいた。
「で、誰が厨二病だって?」
あ、やばい。今日命日かも
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