第10話 慣れていく自分

今日も夢を見た。コーヘイとタカシが「やっぱムリだから早く諦めろよ」と哀しそうに笑いながら言って来る。アニキは『全部自己責任……オレは知らない』とまた起きた。まだ3日だがもう随分ココに居る気分だな…タバコを咥えて時計を見ると8時半窓から外を見ると今日も曇り空で通りは賑わっている。汚い薄緑色の部屋から出てシャワーを浴びて預けた銃を取りに行った。「ダメこれ直んないから買い替えだね」えっ!?となってると「この銃性能良いし色んな弾撃てるから優れ物だけどアレ撃っちゃダメだよ」因みに幾ら?と聞くと「30万。多分報酬から差し引きだなー……アイツに良いようにヤラれたな」と肩を叩かれ新しい銃を渡された。中東系の男に怒りが込み上げたがアイツが居なかったら、ハメられたけど絶対に死んでたと思うと怒る気にはなれなくなった。時間になり着替えて下のフロアに行くと欠員補充で来た人間は日本人らしく歳もおれとそんな離れてないように見えた。やっぱ何だココは?みたいな反応でおれの時と同じ様に中東系の男が話し掛けてる。何時ものように車に乗り込み運転してる日本人に親近感を感じ話し掛けたが無反応で最初は何だコイツと思ったがいきなりこんな場所に来て死ぬかもとかだと考えると普通だよなと1人で納得した。今日も何時ものようにキウイを奪って相手を殺す。撃たれて顔の原型を留めて無いさっきまで喋ってた相手を見ても何も感じ無くなっていて「今日も生き延びた!サッサと片付けて帰ろう!」みたいな感じになっていた。その日で終わりの中東系の男は帰りの車で上機嫌で1人で喋ってたのがウザかったので後部座席から助手席からハミ出てるモジャモジャ頭にバレないようにタバコの灰を落としてやった。少しチリチリとなって何か焦げ臭いと騒いでたがモジャモジャだから変わらんよと心の中で呟きながら「あースマン。タバコの火種がシートに落ちたわ」と済ませた。会社に戻りいつも通りお金とキウイを渡して報告すると中東系の男がはしゃぎながら支配人と報酬の話しをしだしたので、妬ましい気分全開になり別れの挨拶もせずに大人気無いが銃を預けそのまま外に出た。そんな気分に馴れないが会社に戻るのも嫌でヌーンに入ってみた。入ると日本のソープランドと変わらず悪く無かったが、途中で折れてムキになり口でされてまた入れてスグに折れてまた手と口でされて果てて申し訳無い雰囲気になり。日本で初めて風俗に行った時も緊張し過ぎてこんなんだったよなーとか思い出した。

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