第9話 八百屋じゃダメなの?

少しモヤモヤした気分でシャワールームに向かう途中に支配人に『アレアレ?キミソッチの人?ソレなら町の外れにソッチの人が集まる店が有るけどエリア外だからね!……会社としてもキミみたいな子たまに来るから考えないとねー』とか言われ面倒いから無視して通り過ぎた。シャワーを浴びて部屋に居るとげんなりした気分になりそうなので食事まで通りをウロウロする事にした。相変わらず人が多く賑わっていてイライラしたように車がクラクションを鳴らしながら結構なスピードで通り抜けて行く。魚屋や肉屋が立ち並び見ると外国ってだけで異世界って感じがしないし、アニメで見た魔法や異世界特有の科学や技術も特に無い。フと八百屋が目に入り横目で歩きながら見てるとゼスプリゴールドキウイ1個80円!と札が立ってて…………やっぱズレてるんだよ。だって貴重で高級何でしょ?キウイフルーツって!意味分かんねーや。となりまだ食事も取る気になれず、そのまま歩いていくと「どうですか!ワンタイム?今なら可愛い子2人付きますよ」と声を掛けられ「あそこの人間だけどツケで良い?」と聞くと満面の笑みで勿論と言うので気晴らしにどうせタダだし良いかとおれのいた世界で言うキャバクラみたいな店に入ったが、うん。若いし可愛いよ?でもさ……何でおれが気を使って喋ってるんだろう?話しつまんねーしと日本でもこんな事有ったなーと思いながら帰ってその日は今日は白人が死んで明日は欠員補充かー。しかも中東系の奴も明日で終わりじゃんかー!つーかアイツなんて言うか慣れすぎ何だよなー元の世界でも紛争地帯とか危ない国とか有ってそういう場所出身なのかもだけど、何か何だよな。とんでもないがもしかして望めば何回も死ぬまで来れんのか?そう言えば明日は買取りの日だから八百屋で売ってたキウイフルーツ買って相手と合わずに金とキウイ持って帰ったらダメなんかな?出来てたらもうみんなやってるからダメだろなとか考えてる内に寝てしまった。

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